...よいコントラストをなしたであらうに...
太宰治 「人物に就いて」
...新緑の中に造花生花のさまざまの色彩がさながら絵のような対照(コントラスト)をなしたという...
田山花袋 「田舎教師」
...いよいよそれが好いコントラストをなして...
田山花袋 「少女病」
...この悲劇への序曲として後にきたるべきもののコントラストとしての存在である以上は...
寺田寅彦 「生ける人形」
...この上記の点で著しく対蹠的(たいせきてき)のコントラストを形成するものは...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...かえってコントラストの力で淫蕩を活気づけてくれる...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...乾板では濃淡(コントラスト)が薄く出るようなものであるために...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...殆んど耐へがたきコントラストだ...
萩原朔太郎 「歳末に近き或る冬の日の日記」
...それほど鮮明なコントラストを見たことがない...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...月の光はくまなくて秋風のみぞ身にはしむなんというコントラストだ...
久生十蘭 「だいこん」
...――あの見るからに苦心慘たんとした「ユリシイズ」の作者とは良い對照(コントラスト)をしてゐる...
堀辰雄 「日付のない日記」
...黒と白とのコントラスト...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...そのコントラスト...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この柱と異様なコントラストをなしていた...
森鴎外 「カズイスチカ」
...偶然の美しいコントラストを作っているのであるが...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...世にも微笑ましいコントラストを作っているのであった...
夢野久作 「二重心臓」
...そして興味津々たるコントラストを見せている事を否定する訳に参りませぬ...
夢野久作 「鼻の表現」
...エムデン艦長といいコントラストが出来上った...
夢野久作 「焦点を合せる」
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