...現にその小さい机の上には蘭科植物(らんかしょくぶつ)を植えるのに使うコルク板の破片も載せてあった...
芥川龍之介 「悠々荘」
...コルクがはいっているのよ」「そんなこといや...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「いいなずけ」
...木の葉が夏過ぎて落ち散るのは葉柄(ようへい)の根元の処にコルク質の薄い層が出来てそこだけ脆くなるから少しの風にでも誘われて天下の秋を示すものだそうだ...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...コルク質の出来る間がなく...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...図中Cは銅板の蓋でその内面にはDなるコルクまたは木の板を置いた...
中谷宇吉郎 「雪」
...「何だ! 何だ! コルクの臭いがする...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...コルクを抜く音はポンポンと響く...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...船長はコルクをゆるめた三鞭洒の瓶を高くあげ...
久生十蘭 「予言」
...彼は自分の口がコルクで栓(せん)をされているように感ずる...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...コルク栓をして戻しましょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...どうです?」突然コルクがポンとはじける音がした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...昨今評判のコルクの市長の足元へも寄れませぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...コルク抜きの形にもなり...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...ところが別荘の中はしいんとして煙突からはいつものコルク抜きのやうな煙も出ず鉄の垣(かき)が行儀よくみちに影法師を落してゐるだけで中には誰(たれ)も居ないやうでした...
宮沢賢治 「黒ぶだう」
...コルクを歯でくわえてポンと開ける)……こうして...
三好十郎 「胎内」
...(b)彼らはその頭部を鎧(よろ)うに樫(コルク)の皮をもってせり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あとにコルク質の皮は出来るが...
柳宗悦 「樺細工の道」
...流れに揺れている細い杭の周囲にはコルクの栓が密集して浮いている...
横光利一 「旅愁」
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