...私はかつてウラナヒの上手な老翁をさしてあの人はコマトキであるというのを聞いたことがあります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...そして縦繁(たてしげ)の障子の桟の一とコマ毎に出来ている隈(くま)が...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...そうして二つ三つに切った死骸を蓆(むしろ)で包んで川へ流しに行くまでを精細な数コマに描き分けたものらしい...
寺田寅彦 「山中常盤双紙」
...一方に於て彼の富国論はアリストテレスの『ニコマコス倫理学』と『政治学』とに端を発していると共に...
戸坂潤 「科学論」
...看板やコマを書く一種の俗筆を北派だとして居るに至つては...
内藤湖南 「北派の書論」
...サムラヒハ ゲタノ ヲヲ キツテ コマツテ ヰル トコロデシタノデ...
新美南吉 「ゲタニ バケル」
...貧し氣な浮世劇の一とコマでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...玩具(おもちゃ)のコマをつくっている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「団扇(うちわ)見たいなボート見たいなチョコマン舟の船長で威張ってやがら...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...五月八日(木曜)雨梅田コマ劇場初日...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十一月は梅田コマの菊田作品...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...さりとて余りのコマ鼠の遑しさで(心の...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...快適とわかっていることを何一つしないで石彫りのコマ犬のように眼ばかりキロキロさせてひかえているお見舞というのは決して決して楽なものではないことよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...エントコマップのある農家の主婦は...
武者金吉 「地震なまず」
...人格者として尊敬されなければ……とかいったようなセセコマしい志を立てた形跡はミジンもない...
夢野久作 「近世快人伝」
...……懲(こ)り性(しょう)もない鼠賊(チョコマン)ども……俺が居るのを知らないか...
夢野久作 「爆弾太平記」
...コマ鳥や、何鳥や、その折、見せられた鳥は、名も忘れてしまつたが、話だけは、今も覺えてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...長い歴史のほんの一コマでしかないのだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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