...何だあの野郎はチョコマカして威厳がないという非難を引き起すのだった...
石川欣一 「比島投降記」
...テキヤの若いもんが女工たちをコマシ(くどき)にかかる...
高見順 「いやな感じ」
...あれは年は若いけれどもコマシャクレた生意気な娘なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...原稿用紙のコマの中へ字が一杯に収まるくらゐに書くのである...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...物質的影像である一コマ一コマを...
中井正一 「美学入門」
...この固定された「図式空間」であるフィルムのおのおののコマが連続して...
中井正一 「美学入門」
...百はそれをもとのように小箱に並べながら、「これは商売人(くろうと)の懐賽(ふところざい)ってやつで、駈出しには持てません、さて早速ながら本文に移りますが、バクチというやつも、その種類を数え立てると千差万別、際限はねえんですが、まず丁半(ちょうはん)、ちょぼ一というやつがバクチの方では関(せき)なんで、それにつづいて花札、めくり、穴一(あないち)、コマドリ、オイチョカブ……そこで、丁半を心得ていれば即ちバクチを心得てるも同様というわけなんでげす...
中里介山 「大菩薩峠」
...クックのf2という収差(コマ)のひどいレンズを手に入れて...
中谷宇吉郎 「写真と暮した三十年」
...金山上のコマツ峰(みね)の鐵索の側に立つて...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...――ビョウキシテ、コマッテ、イルカラ、三円クメンシテ、オクッテクダサイ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
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原民喜 「原爆被災時のノート」
...コマスタヂアム、大阪のははじめてだが、やっぱり相当ひどいところなり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...テテツクス・蝉、コモイダス・喜劇役者、カタ・コマス、村から村へ……か、コマゼイン――飲んで騒ぐ……でしたね、それから雲の上――パアパア……何でしたかしら?」「五つばかりぢやない、もう三百以上も覚へてゐる...
牧野信一 「歌へる日まで」
...コマの名と動きとだけ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...作者があらかじめ枠をつくり各コマを区切った局面と心理との間へ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...トノウマ 薩摩コマヒキグサ 筑後キョウノウマトトノウマ 筑前などですが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...「わッ」コマ鼠のようにキリキリ舞して...
吉川英治 「江戸三国志」
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