...窓の中には大将旗を掲げた軍艦三笠(みかさ)の模型のまはりにキユラソオの壜だのココアの罐だの干(ほ)し葡萄(ぶだう)の箱だのが並べてある...
芥川龍之介 「あばばばば」
...あれもココアです...
芥川龍之介 「あばばばば」
...ココアを一杯註文(ちゅうもん)した...
芥川竜之介 「歯車」
...僕は一杯のココアを啜(すす)り...
芥川龍之介 「歯車」
...内容はそれぞれに缶詰一個、ビスケット、甘味品を主体とし、そのままで湯なり水なりに溶ける珈琲、ココア、レモン(あるいはオレンジ・ジュース)、巻煙草、マッチ、便所の紙等が入っている...
石川欣一 「比島投降記」
...湯気のたっているココアのコップと...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...ココアとパイナップルの缶詰を...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...ココアを啜(すゝ)るといふ事と同じで...
薄田泣菫 「茶話」
...店では普通の牛乳ばかりでなく、コーヒー、ココア、洋菓子、食パンも添えて客に出すのであるが、いったいミルクホールというのは至極手間のかからない、簡便な弁当代りのものを認めるところであるから、昼食と夕食時刻の前後には、あいている椅子のないほど客が充満して、数人の人手を要してなかなか忙しいが、その時刻以外には、店番の必要はないくらい、客足が遠くなって手持無沙汰のことがある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...牛乳一合がココア入りであるか紅茶入りであるかが重大な問題である...
寺田寅彦 「備忘録」
...ココアの芽も充分水を吸っていよう...
中島敦 「光と風と夢」
...ココア栽培で一日十磅(ポンド)も稼げれば...
中島敦 「光と風と夢」
...ミルクココアをこさへたりして雜談に耽つた...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...ココアの実から象の生れるわけはない...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ホットケーキに、コーヒー、ココア、紅茶、皆歓迎だ...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...ココアとパンを食べた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...チョコレートの削ったのなら上等ですけれども代価が高くなりますからココアを半斤に砂糖半斤へ少し水を加えて暫(しば)らく煮詰めて...
村井弦斎 「食道楽」
...僕の家へ来ればココアでもタピオカでも西洋食品は何でもあるけれども普通の家には滅多にないから西洋の食餌箋は日本人に不適当だ...
村井弦斎 「食道楽」
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