...あれもココアです...
芥川龍之介 「あばばばば」
...……そこでこの雌の河童は亭主のココアの茶碗(ちゃわん)の中へ青化加里(せいかかり)を入れておいたのです...
芥川龍之介 「河童」
...ココアを一杯註文(ちゅうもん)した...
芥川竜之介 「歯車」
...それは一回分が缶詰二個ずつで、一つにビスケット、砂糖で包んだ南京豆等の菓子、珈琲(ココア、レモン・ジュースの粉)、砂糖など...
石川欣一 「比島投降記」
...リスター・バッグの水でつくったココアをコップに一杯のんでから船艙に下りて行き...
石川欣一 「比島投降記」
...はてしなき議論の後の冷(さ)めたるココアのひと匙(さじ)を啜(すす)りて...
石川啄木 「詩」
...ココアのひと匙一九一一・六・一五・TOKYOわれは知る...
石川啄木 「呼子と口笛」
...北海道の栗とも云ふべき胡桃(くるみ)やココア(ココのなまりだ)が這入つてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...店では普通の牛乳ばかりでなく、コーヒー、ココア、洋菓子、食パンも添えて客に出すのであるが、いったいミルクホールというのは至極手間のかからない、簡便な弁当代りのものを認めるところであるから、昼食と夕食時刻の前後には、あいている椅子のないほど客が充満して、数人の人手を要してなかなか忙しいが、その時刻以外には、店番の必要はないくらい、客足が遠くなって手持無沙汰のことがある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「朝 ヌク飯三ワン佃煮(ツクダニ)梅干(ウメボシ)牛乳一合ココア入リ菓子パン 塩センベイ……」こういう記事が毎日毎日繰り返される...
寺田寅彦 「備忘録」
...牛乳一合がココア入りであるか紅茶入りであるかが重大な問題である...
寺田寅彦 「備忘録」
...日に何遍もココアをいれさせるとなさけなさそうな顔をしてやってくれた...
中勘助 「島守」
...ココアは始めココア樹の葉で編んだ籠(かご)に蒔(ま)く...
中島敦 「光と風と夢」
...ココア栽培で一日十磅(ポンド)も稼げれば...
中島敦 「光と風と夢」
...それに大きなコップに入ったココアの味を覚えている...
古川緑波 「甘話休題」
...僕の家へ来ればココアでもタピオカでも西洋食品は何でもあるけれども普通の家には滅多にないから西洋の食餌箋は日本人に不適当だ...
村井弦斎 「食道楽」
...乳離(ちばな)れの子には禁物だ」大原「何故(なぜ)」ワッフル鍋の図○チョコレートやココアをワッフルへ加えんとするには一旦煮たる者に限る...
村井弦斎 「食道楽」
...ココア色をした小鳥が離亭(はなれ)の柱に...
室生犀星 「後の日の童子」
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