...ケロリとしてゐる兒であつた...
石川啄木 「札幌」
...焼酎(しょうちゅう)一升飲んでもケロリとしているので...
田中英光 「野狐」
...教場で筆記を書いてる間はケロリとして居るんだが………全体原田が悪いよ...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...ケロリとして出直して来る奴だと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ケロリとして澄(すま)し返って居るのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ケロリとしてお静が待っている家路を急ぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ケロリとして祈祷所の中を掃除していた様子でした」「フーム」「親分の前だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「俺もそう思うよ」平次はケロリとして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひどく吐いた後はケロリとしてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにか見当がつきましたか」顎十郎はケロリとして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...因果な縁の糸車』」ト中音で口癖の清元を唄(うた)ッてケロリとして「いいワ」「その通り品格がないから嫌(きら)い」「また始まッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...昼間になると叔父はケロリとしてゐるのが常だつた...
牧野信一 「妄想患者」
...ケロリとしてしまう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...でも今はケロリとしているのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...フフ、処罰されて、その上にぶんなぐられて、ヘロヘロになって、またここに追いこまれると、ケロリとして、みんなといっしょに掘りながら――(節をつけて)待たぬネ、夜は来て、ナンダ、門に立つ...
三好十郎 「胎内」
...(ケロリとしている)せい ……(此方で胸がつぶれて)まあねえ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...おやじは仔細らしく私のニッケル側をゆすぶって見たあげくケロリとして...
夢野久作 「ざんげの塔」
...すぐケロリとしてしまうに違いございませぬ」「それに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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