...その空にクッキリ...
石川欣一 「山を思う」
...天国の塔のように高いサンタマリア病院の白堊(はくあ)ビルがクッキリと暗闇に聳(そび)えたっているのが見えた...
海野十三 「人造人間事件」
...顔だけがクッキリと浮び...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...青黒い空にクッキリと浮出しているのが...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...クッキリとのこされているのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...生(は)え際(ぎわ)がクッキリしていて...
徳田秋声 「新世帯」
...圏谷をもつ北沢の雪がクッキリと照り映える...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...生際(はえぎわ)の、クッキリした、白い額が、はずかしさに顔中赤味をさしたので、うつくしく匂った...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...それからすこしあがったあたりと右の脇腹のところに甚松の身体にあったような文久銭ほどの赤痣が罌粟(けし)の花のように赤くクッキリと残っている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...料理(クッキー)のテストに...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...クッキリと黄色い光線を浴(あ)びている甃石の上は...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...黒くなった山影との色彩がクッキリと分れていた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...暗澹とした夕立空の前にクッキリ白い火見櫓が立ち...
宮本百合子 「刻々」
...上の方が女にもめつたに無いクッキリとした富士びたいになつている...
三好十郎 「肌の匂い」
...又はクッキリと照し出されて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...首のまわりにクッキリと白くカラのあとが残っているのが何となく意気に見える...
夢野久作 「復讐」
...口紅のクッキリとした...
夢野久作 「笑う唖女」
...夜目のせいかクッキリと白い...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??