...莫遮(それはさうと)現今(げんこん)建築(けんちく)の本義(ほんぎ)とか理想(りさう)とかに就(つい)て種々(しゆ/″\)なる異論(ゐろん)のあることは洵(まこと)に結構(けつこう)なことである...
伊東忠太 「建築の本義」
...虎船長は大きな拳固(げんこ)をかため...
海野十三 「火薬船」
...人造人間エフ氏の拳骨(げんこつ)をくらって目をまわしたのであるから正太の顔をみて...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...現今(げんこん)では精神病者(せいしんびやうしや)の治療(ちれう)に冷水(れいすゐ)を注(そゝ)がぬ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...一度は彼女の額のあたりをこつんと拳骨(げんこつ)で小突いたことさえありました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...将(まさ)に大公爵の鼻面(はなづら)に拳固(げんこ)を食(くら)わせようとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...拳固(げんこ)で自分の胸を打ちたたいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その厳乎(げんこ)たる数行の文字にじっと目を据えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...拳固(げんこ)で鼻の頭を撫で上げながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「用心棒が拳固(げんこ)一つといふことはあるまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラッ八は大きな拳骨(げんこつ)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一緒に飛んで行つて見ましたが」八五郎は拳固(げんこ)で鼻をかなぐり捨てるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひとつでも兜首(かぶとくび)をあげんことには...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...なにしろこのごろいただくげんこは先(せん)よりもずっと効(き)くからね...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あれは現今(げんこん)西根山(にしねやま)にはたくさんございます...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...五日と三十日に行なう普賢講(ふげんこう)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...拳固(げんこ)を固めてポカリと頭をたたき割ったら...
夢野久作 「微笑」
...元寇(げんこう)の折の時宗(ときむね)が世人(せじん)の胸によみがえって来よう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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