...ギシギシいってるだろう...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「年とったカシワの木のさいごの夢」
...バラックの外には荷車がギシギシ音を立てて通ってゆくのが聞えた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...天秤棒をギシギシ言わせながら...
徳永直 「こんにゃく売り」
...大腿骨(こしのおほぼね)ギシギシ軋らす...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...わたしの額のなかにギシギシと厭(いや)な音がきこえた...
原民喜 「鎮魂歌」
...誰かが階段をギシギシ軋ませて上がってきて...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...カブトムシは 1ぴきずつ ギシギシの はっぱで ていねいに くるんで...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「きたりすナトキンのはなし」
...やがてギシギシ、ヨモギなどの野を越えて、ススキ、ヨシの湿地にはいった...
本庄陸男 「石狩川」
...家のギシギシ動く騒がしさに気を取られそれを見ていたので...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...二人とも、草履を穿(は)いて、ギシギシと、今日降った雪を踏みつけて行く...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...ギシギシと馬車に乗り込む...
三好十郎 「樹氷」
...御飯は鮎の鮨の通りに酢と塩で炊きますがよく冷めてから押箱かあるいはお櫃(ひつ)の蓋(ふた)へ先ず一面に酢を振っておいてその中へ御飯をギシギシと固く詰めてその上へ小鯛を一杯に並べて生姜(しょうが)の切ったのをバラリと置いて半日ほど圧(お)しをしておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...ギシギシという草を方言にノミノフネといい...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ギシギシという名はまた紀州の有田(ありだ)郡などにも飛び離れて存在する...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...三月二十二日大沢玲子より中林先生様 御許に……梯子段(はしごだん)が二度ばかりギシギシと音を立てた……玲子はハッと吾に返って立止まったが...
夢野久作 「継子」
...ギシギシと鳴る階段を手探りの足探りにして三階の方へ上って行った...
夢野久作 「継子」
...廊下のうえをギシギシと誰か踏む音がした...
吉川英治 「親鸞」
...やがてブランコが小屋全体をギシギシとゆすって...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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