...雪がギシギシ鳴りました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪だるま」
...ギシギシと鳴り響いた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ギシギシとうごきはじめました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...私の身体の重みで踏みしめている湿っぽい落葉がギシギシと滅(め)り込む音すらが...
橘外男 「逗子物語」
...ギシギシと天秤がしまるほどだった...
徳永直 「こんにゃく売り」
...大腿骨(こしのおほぼね)ギシギシ軋らす...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...水と水とがギシギシ摩擦し合い...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ギシギシ柿の皮をむき始めた...
林芙美子 「柿の実」
...片栗粉のやうにギシギシした雪を踏んで...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...棺を担ふ竹がギシギシと音をたてた...
原民喜 「小さな村」
...わたしの額のなかにギシギシと厭な音がきこえた...
原民喜 「鎮魂歌」
...わたしの額のなかにギシギシと厭(いや)な音がきこえた...
原民喜 「鎮魂歌」
...家のギシギシ動く騒がしさに気を取られそれを見ていたので...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...――どっちが強いか――おぬし達、二匹の狼――弱い方から、死ぬがいい――じっと、いつまでも、聴きすます、雪之丞――と、かなり長い時が経って、一たい、どうしてしまったかと、心にいぶかしみが湧き出したころ、だしぬけに、奥の方で――「火事だあ!」と、いう、叫び!「火事だあ! 起きろ!」と、けわしい声が、つづいて起って、急に、しいんとしたしずけさが、一どきに破れたと思うと、まだ、火は見えぬが、物の爆(は)ぜ焼けるひびきが、ピチピチ、ギシギシと、いうように、雪之丞の耳を掠めた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ギシギシ鳴る階段の音が...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...ギシギシという名はまた紀州の有田(ありだ)郡などにも飛び離れて存在する...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...三月二十二日大沢玲子より中林先生様 御許に……梯子段(はしごだん)が二度ばかりギシギシと音を立てた……玲子はハッと吾に返って立止まったが...
夢野久作 「継子」
...ギシギシと鳴る階段を手探りの足探りにして三階の方へ上って行った...
夢野久作 「継子」
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