...ギシギシいってるだろう...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「年とったカシワの木のさいごの夢」
...バラックの外には荷車がギシギシ音を立てて通ってゆくのが聞えた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...ギシギシと鳴り響いた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...急勾配で踏めばギシギシ音のする階段であった...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...床板はギシギシときしみ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...天秤棒をギシギシ言わせながら...
徳永直 「こんにゃく売り」
...古いギシギシする廻転椅子を窓の方に向けて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ギシギシ柿の皮をむき始めた...
林芙美子 「柿の実」
...」長屋だてのギシギシした板の間をふんで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...わたしの額のなかにギシギシと厭な音がきこえた...
原民喜 「鎮魂歌」
...誰かが階段をギシギシ軋ませて上がってきて...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...首を動かして見ると首筋のところがギシギシと妙な音をたてた...
牧野信一 「痴想」
...家のギシギシ動く騒がしさに気を取られそれを見ていたので...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...――どっちが強いか――おぬし達、二匹の狼――弱い方から、死ぬがいい――じっと、いつまでも、聴きすます、雪之丞――と、かなり長い時が経って、一たい、どうしてしまったかと、心にいぶかしみが湧き出したころ、だしぬけに、奥の方で――「火事だあ!」と、いう、叫び!「火事だあ! 起きろ!」と、けわしい声が、つづいて起って、急に、しいんとしたしずけさが、一どきに破れたと思うと、まだ、火は見えぬが、物の爆(は)ぜ焼けるひびきが、ピチピチ、ギシギシと、いうように、雪之丞の耳を掠めた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
三好十郎 「捨吉」
...三月二十二日大沢玲子より中林先生様 御許に……梯子段(はしごだん)が二度ばかりギシギシと音を立てた……玲子はハッと吾に返って立止まったが...
夢野久作 「継子」
...廊下のうえをギシギシと誰か踏む音がした...
吉川英治 「親鸞」
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