...大きな黒いキリギリスが...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...黒いキリギリスはハーモニカを吹き鳴らしました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...私はキリギリス籠を思わせるベッド蚊帳におさまって...
「草藪」
...「キリギリスだって...
高見順 「如何なる星の下に」
...キリギリスとはうまいことを言ったものだと思った...
高見順 「如何なる星の下に」
...キリギリスはいゝ...
種田山頭火 「行乞記」
...キリギリスが鳴いたり鈴虫がいい声をたてたり阜斯(ばった)が飛び立ったりする土手の草路(くさみち)を急いで歩いて行った...
田山花袋 「田舎教師」
...あのキリギリスの声のようにしゃがれた笛の音だけは今でもおりおりは聞かれる...
寺田寅彦 「物売りの声」
...「飼うならキリギリスをお飼いなさい...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...キリギリス、バツタ、スヾムシ、マツムシ、クツハムシ、ケラ、コホロギ、カマキリなどゝいふ難渋な直翅類の標本でも、いさゝかな変色もなく、或る種は翅をひろげ、触手を張り、脚を伸して恰も生けるが如き恰好を保つてゐるのである...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...キリギリスのやうな笛を吹きながらころりと野たれ死でもしてしまひさうな光景が髣髴としたり...
牧野信一 「裸虫抄」
...明治二十年頃までは田端から道灌山へかけては虫の種類も多く、がちゃがちゃのクツワ虫始めカンタン、草ひばり、バッタ、コオロギ、キリギリス、但し鈴虫、松虫の類は専門家が作るので除外例だが、そのほかの虫にはたいてい聞き倦きたものだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...生命(いのち)の火がとぼり切れているキリギリスなんぞに...
吉川英治 「江戸三国志」
...竹籠(たけかご)をかむキリギリスの如き愚(ぐ)を演じさせる...
吉川英治 「江戸三国志」
...声のわるいキリギリスが人の汗を誘うようにどこかでなきだしたかと思うと...
吉川英治 「江戸三国志」
...枕元にキリギリスが啼き...
吉川英治 「江戸三国志」
...餌乾(えぼし)になったキリギリスみてえに...
吉川英治 「醤油仏」
...霜(しも)にあったキリギリスみたいに...
吉川英治 「神州天馬侠」
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