...オマエノホウデ、サッキノコトヲ、一ツデモタガエタラ、シゲルヲ、コロシテシマウゾ」そして、カチャンと、電話が切れてしまった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
......
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...怪奇なキノコでも生えているような形で...
高見順 「いやな感じ」
...何とかいうフランス王のように毒キノコなどに派手にはひっかからないつもりでいる...
高村光太郎 「山の春」
...半島の西部の金木地方も、山菜はなかなか豊富であるが、この蟹田地方も、ワラビ、ゼンマイ、ウド、タケノコ、フキ、アザミ、キノコの類が、町のすぐ近くの山麓から実に容易にとれるのである...
太宰治 「津軽」
...権右衛門ヘ給金弐拾両ニ弐拾俵五人扶持ヤッテ好キノコトヲシオルカラ...
中里介山 「大菩薩峠」
...オレガモト行ッタ時ノ様子ヲハナシテ勤向キノコトモ...
中里介山 「大菩薩峠」
...例えばレストラン・カドランブルー[48]に彼女とキノコ料理を食べに行くために古着を一着売り払うといったようなことだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...多分これはキノコがまた食われては大変だと恐れをなして引っ込んだんだろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...アスナロウノヤドリギ=アスナロノヒジキ(『本草図譜』)(原図着色)Uromyces deformansBerk.et Broom. 1-6(7-8は Puccinia corticioidesBerk.et Broom.)アスナロノヒジキ=アスナロウノヤドリギキノコの川村博士逝く理学博士川村清一(かわむらせいいち)君は日本で第一番の菌蕈学者すなわち斯界のオーソリティであったが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...甲の教科書にも乙の教科書にもキノコの着色図版といえば...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それは丁度茸の字をキノコに誤用しているのと同一轍である...
牧野富太郎 「植物記」
...椎茸などと書いてあれどこれも元来茸にキノコの意味は無い...
牧野富太郎 「植物記」
...キノコの中にはハハキタケ(ホーキタケ)一名ネズミタケ(またの名ネズタケ)の様に叢生している者があるのでそれで草の茸々と叢生する有様に見立てられそこで我邦で茸がキノコという様に成ったに外ならないのである...
牧野富太郎 「植物記」
...サクラの桜、カシの橿、キノコの茸、スゲの菅、スミレの菫、フジの藤、クスノキの楠、シキミの樒、ケヤキの欅、ススキの薄、スギの杉、カヤの萱、アズサの梓、ヨモギの蓬、ハジの櫨、カエデの楓、ツキの槻、フキの蕗、ヒノキの檜など、数えればきりがないくらい誤用が多いですね...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...あんまりキノコみたいであるかもしれないが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...柳子 そう言えば、原子爆弾が爆発した時は、キノコそっくり...
三好十郎 「冒した者」
...太いキノコのようなものが...
三好十郎 「胎内」
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