...彼はキチンとした背広服を身につけ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...譲治さんなんかなりでもキチンとしていなけりゃ見ッともないわよ」広場の方のダンスの流れが一時に停まって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...キチンと釣銭を持って来おった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...それを馬の背の真中へキチンと据(す)えつけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして右手はキチンと袴の膝の上に...
中島敦 「斗南先生」
...私の外套(ぐわいたう)の前をキチンと合せてくれたり...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...つやつやした髪をキチンと分けて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...お早夫婦へ仕送りから礼金までキチンと払ったことでも判っている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...町方役人に文句を言はれる道理はあるまい」意氣な袷(あはせ)の前をキチンと合せて進藤勝之助は四角に坐るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...参宮道路の真中にキチンと坐って...
久生十蘭 「だいこん」
...急拵への音楽もキチンとはまって出来はよかったつもりだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...フロリダキチンで食事して十一時半帰宅...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まつ直ぐキチンと爪先(つまさき)を開くんです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それをキチンとそろへました...
牧野信一 「砂浜」
...急にキチンと動かすことはこっちの気力がつかれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(机の前にキチンと坐る)登美 三好さんの馬鹿野郎!(言い放って縁側を廻ってドンドン上手へ立去って行く)三好 ……(机の上の原稿を見詰めながら...
三好十郎 「好日」
...五六歩入って来てキチンと両足をそろえて立ちどまるが...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...押入の前にキチンと坐った...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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