...そうキチンキチンやらはらんでもと...
上村松園 「昔のことなど」
...彼は気障(きざ)ではあるが思いの外キチンとした服装をしている瘠(や)せ型の青年だった...
海野十三 「人造人間事件」
...寝る間だってキチンと背広を着ていなきゃ駄目だ...
海野十三 「蠅男」
...矢張キチンと其処(そこ)に待っています...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それは実際キチンとたたんだ新しいこうもり傘で...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...仏蘭西風はキチンと身体に合ふやうにし袖(そで)の付根(つけね)なぞ狭くして苦しきほどなり...
永井荷風 「洋服論」
...そして右手はキチンと袴の膝の上に...
中島敦 「斗南先生」
...女ばかり四人(よったり)してキチンと住んでいた...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...たくさんだって……着ているものの枠(フレーム)のなかにキチンとおさまって...
久生十蘭 「あなたも私も」
...尤も仕事がキチン/\として...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...フロリダ・キチンへ寄り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...キチンと夫婦して上がって...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...露人ニキチンの紀行にインドの猴に王あり...
南方熊楠 「十二支考」
...私は却ってこちらで早寝してキチンと食事して十分疲れをなおす自信があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこに椅子の上にキチンと坐って...
三好十郎 「冒した者」
...キチンと一つ頭を下げる...
三好十郎 「おりき」
...集会用のベンチがキチンとならべてある...
三好十郎 「その人を知らず」
...調子悪そうにキチンと坐っているのは相当の商家の若旦那様と見える...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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