...「シュジュツゴ、ガーゼヲトッテ、テガミヲミヨ」「手術後、ガーゼを取って、手紙を見よ」この信号は、繰返(くりかえ)し発信されたのだった...
海野十三 「西湖の屍人」
...隙間(すきま)隙間にはガーゼを詰めては置いたのだが...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...ガーゼの寝巻は汗で肌にはりついている...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...こないだからガーゼのマスクをおかけになっていらして...
太宰治 「斜陽」
...白いガーゼのマスクを掛けて...
太宰治 「父」
...ガーゼの寝間着一枚でいるのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...昨今は商売物らしいガーゼをくれたり...
壺井栄 「二十四の瞳」
...小脇にガーゼの消毒器をかゝへてゐた...
徳田秋聲 「老苦」
...はやくガーゼをちょうだい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そんな土だらけの汚い手でガーゼを扱ったら...
永井隆 「長崎の鐘」
...其(そ)の白(しろ)い藥(くすり)とそれからガーゼとを袋(ふくろ)へ入(い)れてくれた...
長塚節 「土」
...それから病院の看護婦が時々ガーゼと金盥(かなだらい)を持ってAさんの部屋へ入って行くところを見たとも云った...
夏目漱石 「行人」
...二重になったガーゼに包んで...
林芙美子 「晩菊」
...眼の上に折畳んだガーゼが載っている...
久生十蘭 「肌色の月」
...ガーゼを当ててじつとしてゐる...
北條民雄 「外に出た友」
...不自由舎の人のガーゼのばし(一度使用された繃帯やガーゼは洗濯場で洗はれる...
北條民雄 「癩院記録」
...「あのおまわりは成績をあげたかっただよ」と和助が薬箱や包帯やガーゼなどを片づけながら云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...ガーゼの帯を捲き付けられて...
夢野久作 「怪夢」
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