...そのカンテラやランプの明りに...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...カンテラに照らしてみると...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...そこに家政婦が声を聞きつけてカンテラをもってかけつけ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...カンテラに燈(ひ)を点(つ)けて帰った...
田中貢太郎 「車屋の小供」
...カンテラがなくとも歩ける...
中里介山 「大菩薩峠」
...正直過ぎては不可ません親切過ぎては不可ません女を御覧なさい正直過ぎ親切過ぎて男を何時も苦しめますだが女から正直にみえ親切にみえた男は最も偉いエゴイストでした思想と行為が弾劾し合ひ智情意の三分法がウソになりカンテラの灯と酒宴との間に人の心がさ迷ひますあゝ恋が形とならない前その時失恋をしとけばよかつたのです...
中原中也 「恋の後悔」
...大丈夫ならこれを提(さ)げるんだ」とカンテラを出しかけたが...
夏目漱石 「坑夫」
...自分は腰に鑿(のみ)と槌(つち)を差してカンテラさえ提(さ)げてはいるが...
夏目漱石 「坑夫」
...ただ時々しずくが落ちてカンテラのじいと鳴るのが気にかかる...
夏目漱石 「坑夫」
...ひらりとカンテラを翻(ひるが)えすと...
夏目漱石 「坑夫」
...自分はカンテラを提(さ)げて腰を上げた...
夏目漱石 「坑夫」
...一人の掘子(ほりこ)がカンテラの灯(ひ)で筒服(つつっぽう)の掃除をしていた...
夏目漱石 「坑夫」
...そのカンテラが揺(ゆす)ぶれてすぐ消えてしまったり...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...坑夫はカンテラみつめてる...
新美南吉 「カンテラ」
...わたしはからくりめがねの夢になってしまふたのです紺の筒袖と色黒ばばさんと暗いカンテラとお寺の甃石と緋の着物に紅繻子の帯を締めた子娘とさうして五厘の笛と唐獅子とわたしはお母さんに抱かれて居たいのです風船玉が逃げぬやうにぢっと握ってゐたいのです(銭村五郎)前吉は家へ帰って来ると...
原民喜 「おふくろ」
...角燈(カンテラ)を持った兵士が先に立ち...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...鷺太郎から渡されたカンテラを...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...にんじんがカンテラを提(さ)げ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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