...カンテラと鶴嘴で守ってもらった感激は...
浅沼稲次郎 「まあまあ居士の弁」
...カンテラをとぼした露店の燒きもろこしのにほひがして來る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一行は小暗(こぐら)いカンテラの灯をたよりにして...
海野十三 「大空魔艦」
...警部が大きなカンテラの光をその死体にあびせると...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...カンテラの油煙を立てて乾鮭(からざけ)を商っている大道店などが目についた...
徳田秋声 「足迹」
...今宵カンテラを点(とも)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...カンテラの光(ひかり)の爲(ため)に却(かへつ)て眼界(がんかい)を狹(せば)められた商人(あきんど)は木陰(こかげ)の闇(やみ)から見(み)れば滑稽(こつけい)な程(ほど)絶(た)えず其(そ)の眼(め)を蹙(しか)めつゝ外(そと)の闇(やみ)を透(すか)して騷(さわ)がしい群集(ぐんしふ)を見(み)て居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...風呂は怪しげなカンテラで照らされていた...
夏目漱石 「行人」
...カンテラを抛(ほう)り出すと...
夏目漱石 「坑夫」
...それでカンテラを下へ着けまいとすると...
夏目漱石 「坑夫」
...黒い頭とカンテラの灯(ひ)だけが見える...
夏目漱石 「坑夫」
...自分のカンテラへはじいじいと点滴(しずく)が垂れる...
夏目漱石 「坑夫」
...カンテラカンテラ坑(あな)の奥...
新美南吉 「カンテラ」
...下り線路でカンテラが前後に振られている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...幸山船長がカンテラを持って立っていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...其処(そこ)には鬼ならぬ一人の巡査がカンテラを持つて立つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...細い絶入りそうなカンテラのゆれる灯影(ほかげ)を頼りに...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...右手の甲をカンテラに翳(かざ)しみてから...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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