...三 なぜロビンソンは猿を飼ったか?なぜロビンソンは猿を飼ったか? それは彼の目のあたりに彼のカリカチュアを見たかったからである...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...鳥羽僧正(とばそうじょう)の鳥獣戯画なども当時のスポーツやいろいろの享楽生活のカリカチュアと思って見ればこの僧正はやはり一種のカメラをさげて歩いた一人であったかもしれない...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...これを極端までもって行くとカリカチュアが一番正確な肖像画になる勘定である...
寺田寅彦 「観点と距離」
...あるいはその点に行くとかえって日本画の似顔とかあるいは漫画のカリカチュアのほうが見込みがありそうに思われた...
寺田寅彦 「自画像」
...上手(じょうず)なカリカチュアは実物よりも以上に実物の全体を現わしているから...
寺田寅彦 「自画像」
...このカリカチュアの本質を明らかにしなければならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...これが今のカリカチュアの本質なのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...自然哲学はヘーゲル哲学全体のカリカチュアであったが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...更に比較にならない程のカリカチュアなのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...わが国現代ブルジョア哲学そのものの優秀なカリカチュアに外ならないからである...
戸坂潤 「読書法」
...里見と野々宮さんの妹のカリカチュアーをかいてやろうと思ったら...
夏目漱石 「三四郎」
...真の科学のカリカチュアである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...カリカチュアに過ぎない...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...少し仰向いて四方(あたり)を睥睨(へいげい)する男――このカリカチュアで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...少からずカリカチュアの趣味...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...當然カリカチュアとして現さるべきであつたと思ふ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...こんなくだらないことでこれほど民自党を周章狼狽させた泉山蔵相は現代のカリカチュアです...
宮本百合子 「泉山問題について」
...描写はカリカチュアに近いほど鮮やかである...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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