...カラカラと音がして転げ出したものがある...
井上円了 「おばけの正体」
...カスタネットがカラカラと鳴りだした...
海野十三 「恐怖の口笛」
...呶鳴る者、口笛を吹く者、カラカラ笑う者、いや大変な騒ぎになってきた...
海野十三 「深夜の市長」
...何か心がカラカラに乾き飢えていて...
高見順 「如何なる星の下に」
...折から近所の子供を得意にする粟餅屋(あわもちや)の爺(じじ)がカラカラカラと杵(きね)をならして来る向うの横町(よこちょう)の方(ほう)へと遠(とおざ)かった...
永井荷風 「すみだ川」
...かくの如く私が好んで日和下駄(ひよりげた)をカラカラ鳴(なら)して行く裏通(うらどおり)にはきまって淫祠(いんし)がある...
永井荷風 「日和下駄」
...カラカラと打笑い...
中里介山 「大菩薩峠」
...カンラカラカラ笑にあらず...
夏目漱石 「自転車日記」
...カラカラカラカラとなりました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...カラカラと笑ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...カラカラと明るく笑ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...カラカラ笑った――いまこの人は老女役(ふけやく)になって...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...カラカラッと鳴って静まった...
火野葦平 「花と龍」
...カラカラと空(そら)のまん中(なか)で...
逸見猶吉 「火を喰つた鴉」
...ゾロフ夫人がカラカラ笑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...アイ(獣の名)、カラカラ、ホイプールウィル、キタワケ(いずれも鳥の名)等のごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...カラカラと笑つた...
三好十郎 「肌の匂い」
...そこの闇(くら)がりで水を飲む柄杓(ひしゃく)の音がカラカラと聞こえたが...
夢野久作 「名娼満月」
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