...鸚鵡と呼ぶ名の鳥はいないけれど、その種類はセキセイインコ、カルカヤインコ、サトウチョウ、オオキボウシインコ、アオボウシインコ、コンゴウインコ、オカメインコ、キバタン、コバタン、オオバタン、モモイロインコなどがある...
海野十三 「獏鸚」
...そのころも、いまも、私やっぱり一村童、大正十年、カメラ珍らしく、カメラ納めた黒鞁(くろかわ)の胴乱(どうらん)、もじもじ恥じらいつつも、ぼくに持たせて、とたのんで肩にかつがせてもらって、青い浴衣に赤い絞り染めの兵古帯(へこおび)すがたのあなたのお供、その日、樹蔭でそっとネガのプレートあけて見て、そこには、ただ一色の乳白、首ふって不満顔、知らぬふりしてもとの鞘(さや)におさめていたのに、その夜の現像室は、阿鼻叫喚(あびきょうかん)、種板みごとに黒一色、無智の犯人たちまちばれて、その日より以後、あなたは私に、胴乱もたせては呉れなかった...
太宰治 「二十世紀旗手」
...二人寝ころんだところを家嶋さんがパチンとカメラにおさめた...
種田山頭火 「其中日記」
...そこでカメラが回転(パン)して行って茂みに隠れた悪漢に到着するといったような...
寺田寅彦 「映画芸術」
...夜並みの市井の些事(さじ)がカメラと映写機のレンズをくぐり録音器の機構を通過したというだけでどうして「評判の映画」となり...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...下のほうからカメラを上向けに...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...全く風俗のカメラによる描写に根ざしている...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...カメレオンの口からサツとうす朱色の肉の棒が繰出された...
中島敦 「かめれおん日記」
...目の前のカメレオンの顏が...
中島敦 「かめれおん日記」
...カメラマンのY君と...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...燃やしたカメの甲...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...そしてそのソバノキはすなわちいわゆるカナメモチのアカメモチである...
牧野富太郎 「植物記」
...カメレオンごとく能(よ)く変色する蜥蜴...
南方熊楠 「十二支考」
...「デカメロン」の本質はそういうものであった...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...映画「大地」(ドブジェンコ)は勝れたカメラの技術にかかわらずいろいろ批判さるべき要素をもっている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...カメラの前に立たせることが出来たのかとおもったからである...
山之口貘 「貧乏を売る」
...カメラに収めたと安心すると...
吉川英治 「随筆 新平家」
...カメラはどんどん岩を乗越えて進み...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
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