...暮羊君の奥さんからカマス二尾頂戴する...
種田山頭火 「旅日記」
...この穴ごもりのカマス(訳注 シチェドリーンの童話『かしこいカマス』より)みたいな生活から飛び出したいんだよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...夕方柿の一ぱい入つたカマスを...
土田耕平 「柿」
...米はカマスで沢山用意し...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この人は砂川の村から青梅(おうめ)の町まで約四里の道を毎日毎日降っても照っても荷車にカマスを積んで往復する...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...どんなに詰めたか知らないが懷中煙草入はハチ切れさうぢやないか」「煙草入のカマスは大きいに限ると思ひましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あわてて玉蜀黍の袋や塩のカマスを海へ投げこんだ...
久生十蘭 「ノア」
...ビールの空き缶やカマスの死骸が浮かぶ水面に...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...塩は一カマス平均20銭...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの隅のカマスの下が...
三好十郎 「鈴が通る」
...このカマスの下の...
三好十郎 「鈴が通る」
...カマス等の肉中には真田虫の原虫を含む...
村井弦斎 「食道楽」
...カマスゴに喰われるぞ」○ゴムのパチンコで蝿を殺してる兵...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...カマスは茶皮の印伝...
山本笑月 「明治世相百話」
...ウグイスとウグイ……カマスとカマ……ナニイ大違いじゃあ……大違いじゃとも...
夢野久作 「笑う唖女」
...さながらぴちぴちしたカマスが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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