...カフス釦ニ星印アリ未完成の割り算円タクの中で...
海野十三 「暗号数字」
...その人はカフス釦(ボタン)をあの二階のところへ落してしまったらしいのです...
海野十三 「階段」
...これも亜米利加(アメリカ)へ着かれた後の記念にと思って七宝のカフス釦(ボタン)を太子とシャアとに一対ずつ財布の底をはたいて用意した...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...永い間カラーやカフスで責めつけられていた旅の緊張が急に解けるような気がしたが...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...清潔なカラーとカフスがついていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...兄のカフスの汚れに目を止めた...
戸田豊子 「歩む」
...右の方のカフスボタンが紛失しているのを知った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...その人は彼自身が考えた盗みをするために彼のカフスボタンを盗んだ...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...何故であろう? その人は彼自身のカフスボタンを竊取(せっしゅ)してしまったから...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...伊代は九太のカフス釦をいじくりながらそんなことを云った...
林芙美子 「帯広まで」
...彼はカフスを引っこめたり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼が息子のド・ヴェルマンドワ公爵の生誕を助けるためには自分のカフスが何千エキュにも値することを忘れて引き裂かしめたというあの情熱...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いつも固いカフスをつけている作法のやかましいやつで...
久生十蘭 「予言」
...その男の左の袖(そで)のカフスの内側と...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
... ポケットの たれと カフスと ボタンが...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...蓋(ふた)を取ると赤鼈甲(あかべっこう)のカフス釦(ボタン)とSTという組み合わせ文字の金具がついた帯革が一本入っていた...
松本泰 「謎の街」
...小さな白いかたいカラアとカフスのついた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...たった片方だけになってかえって来たカフスボタンを紫の小さいきれいな草編み袋にしまって何年も何年も持っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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