...祖父さんは懐からカステラとかカマボコとかいうような御土産を出して...
伊波普猷 「私の子供時分」
...円いカステラの上に砂糖で花を描いて...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...すぐその中からチョコレートを塗った鳶色(とびいろ)のカステラを出して頬張(ほおば)った...
夏目漱石 「こころ」
...カステラを喰べて仕舞つてお腹は張つた...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...玉子焼鍋で西洋菓子が出来ますか」お登和嬢「充分とは参りませんがカステラやビスケット位は誰にでも出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...今度は玉子焼鍋の底へ半紙を敷いて胡麻(ごま)の油で濡(しめ)しますがあんまり多過ぎるとカステラが臭くなりますからホンの紙へ浸みるばかりでいいのです...
村井弦斎 「食道楽」
...現に私も玉子焼鍋でカステラや西洋菓子を拵(こしら)えた事が幾度もありますから誰にでも出来ない事はありません...
村井弦斎 「食道楽」
...しかしカステラ鍋では小さくって沢山の料理に応用する事が出来ませんけれどもテンピならどんな西洋料理でも出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...それをカステラの通りな火加減で十分間から十五分間も焼けば直(じ)きに出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...カステラを拵(こしら)える時も泡立て方が足りないとテンピの中で一旦(いったん)膨(ふく)れても外へ出すとまた縮まります...
村井弦斎 「食道楽」
...しかしどういうものですか貴嬢(あなた)がお拵えなすったカステラほど美味(おいし)く出来ません...
村井弦斎 「食道楽」
...四倍大きくなりましてしょう」小山「実によく膨れましたな」お登和嬢「焼粉を入れないカステラでさえあの通り膨れる処へ焼粉が沢山入りましたからこの通り大きくなりました...
村井弦斎 「食道楽」
...カステラを応用して拵える菓子も沢山ありますか」お登和嬢「それは沢山あります...
村井弦斎 「食道楽」
...カステラさえ上手に出来れば美味しい物がいくらでも出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...それからカステラを好い加減に切って砂糖水とセリー酒(しゅ)と半分ずつ混ぜたものへ漬けておいてカスターソースの冷したのを掛けますと大層結構なものです...
村井弦斎 「食道楽」
...モット手軽にするのは普通(なみ)のカステラへ生のカスターソースを掛けて二十分間置いてそのまま食べてもよし...
村井弦斎 「食道楽」
...色が白くなって好い加減な固さになった時ナイフでカステラの上へ塗り付けるがホンザーです」第二百五十八鰯(いわし)料理小山「それがあの白いような衣ですね...
村井弦斎 「食道楽」
...カステラを焼いて白と黒と青のホンザーをかけて出しますと見た処も綺麗ですし...
村井弦斎 「食道楽」
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