...祖父さんは懐からカステラとかカマボコとかいうような御土産を出して...
伊波普猷 「私の子供時分」
...中身は何だっけ」「カステラだよ...
梅崎春生 「記憶」
...とうとう松の実カステラをつくり出した...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...彼の有名な長崎カステラでは改良種の玉子を避けて...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...東風子の胃の中にカステラが落ちついた時であった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...主人は菓子皿のカステラが一切(ひときれ)足りなくなった事には気が着かぬらしい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...カステラの部分が乾きすぎてゝ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...カステラ一箱持って遥々(はるばる)錦城館のお富(この艶婦の事は...
南方熊楠 「十二支考」
...第二百五 カステラお登和嬢「玉子の泡がそれほどに固くなったら米利堅粉(めりけんこ)の代りに小麦粉(うどんこ)の上等を細かい篩(ふるい)でふるわなければいけません...
村井弦斎 「食道楽」
...今度は玉子焼鍋の底へ半紙を敷いて胡麻(ごま)の油で濡(しめ)しますがあんまり多過ぎるとカステラが臭くなりますからホンの紙へ浸みるばかりでいいのです...
村井弦斎 「食道楽」
...もしもカステラが膨れないで中央が凹(へこ)んで餅のように固くなったなら火が強過ぎて膨らまないのですし...
村井弦斎 「食道楽」
...玉子焼へ油の浸みた紙を敷いてその中へ半分ほど流し込んで今の通りに焼くとソバ入りのカステラが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋菓子というと大層むずかしいように聞えますがカステラの製法と火加減さえよく覚え込んでしまえば外の手軽な菓子は造作(ぞうさ)もありませんね...
村井弦斎 「食道楽」
...巻きおわった時今の紙で巻き目をよく押えておくと太い棒になりますからそれを小口(こぐち)に切りますとカステラの渦巻のようなものが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...それは今申したジャムカステラをベシン皿かあるいは丼鉢(どんぶりばち)へ並べてこのカスターソースの湯煎にしないのを掛けて二十分間置きますとソースがすっかりカステラへ浸み込みます...
村井弦斎 「食道楽」
...カステラを焼いて白と黒と青のホンザーをかけて出しますと見た処も綺麗ですし...
村井弦斎 「食道楽」
...テンピの図カステラ鍋の図○琉球の塩豚にも色々の種類あり...
村井弦斎 「食道楽」
...それは最前カステラを持って来た老小使の禿頭(はげあたま)であった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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