...手(て)で触(さわ)ってもカサカサした感(かん)じではございませんでしたか……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...カサカサと、木の葉が動きつづけて、ヌーッと、黒いものが、あらわれてきました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...カサカサと徒(いたずら)に音のみ高くて...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...冬は顔がカサカサに乾いて...
高見順 「如何なる星の下に」
...カサカサにしなびた感覚より何か健康的だからだが...
高見順 「如何なる星の下に」
...心がカサカサに荒んで...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...何か空気がカサカサ乾枯(ひか)らびているようで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...心がカサカサになってしまいました...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...もうこれカサカサになった...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの人達って二人ともすっごくカサカサしてるでしょ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...庭の隅でカサカサ...
宮本百合子 「或る日」
...その辺一面散っているポプラの枯葉がカサカサ鳴った...
宮本百合子 「一太と母」
...宗十郎の林之助も甚だカサカサで...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...鼻の中のカサカサもメンソレータムでましです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こんな……」白く乾いた唇がカサカサ慄えた...
矢田津世子 「反逆」
...人心はカサカサだ...
吉川英治 「私本太平記」
...カサカサした皮膚が...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...投げ出すように腰を下ろすと外套を透(とお)して尻の下の落葉がカサカサと妙に乾燥した音を立てながらくだけるのを感じた...
蘭郁二郎 「自殺」
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