...そして此の水のある肥えた所はオアシスと云ふのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...アラビア人は出来るだけよく此のオアシスを利用しなければならない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...更にオアシスの向ふには沙漠がだん/\高まつて四方へ拡がつてゐました...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...支隊々々の休んでゐるオアシスからオアシスへ幾時間も駈(か)けとほしました...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...いま東京丸(まる)ノ内(うち)のオアシス...
海野十三 「恐怖の口笛」
...丁度砂漠のオアシスの様に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...さくら――Ah, Yes ! Just off Charing Cross !日本の「口」のオアシス...
谷譲次 「踊る地平線」
...オアシスの一掬の清水であろう...
豊島与志雄 「故郷」
...砂漠のオアシスは蜃気楼であることもある...
豊島与志雄 「故郷」
...それは砂漠のなかのオアシスの如きもの...
豊島与志雄 「風景」
...山があり上があり下があり、その中間に立つ地点を峠と呼ぶことに於て、さまざまの象徴が見出される、上通下達の聖賢の要路であり、上求菩提下化衆生の菩薩(ぼさつ)の地位であり、また天上と地獄との間の人間の立場でもある、人生は旅である、旅は無限である、行けども行けども涯(かぎ)りというものは無いのである、されば旅を旅するだけの人生は倦怠と疲労と困憊と結句行倒れの外何物もあるまいではないか、「峠」というものがあって、そこに回顧があり、低徊があり、希望があり、オアシスがあり、中心があり、要軸がある、人生の旅ははじめてその荒涼索莫から救われる...
中里介山 「「峠」という字」
...東京市民のオアシスとなることであらうと思つた...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...夢想! 美の小さなオアシスの探求の道によってか...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...さっきのオアシスへ戻った...
久生十蘭 「海難記」
...広漠(こうばく)とした罪過の砂漠のなかにいくつかの小さな宿命のオアシスを...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...緑地(オアシス)も蜃気楼(しんきろう)も求められない沙漠のような……カサカサに乾干(ひから)びたこの巨大な空間に...
夢野久作 「少女地獄」
...リー・シー・ツワンは政府部内にあっていかに彼の歴史的任務を果そうとするのであろうか? マダム・レムブルグのオアシスはいまでは相場師で埋もれてはいないであろうか? 生死不明を伝えられた陳独秀はモスコーにいたがそれからどうなったか? 結婚したが図星の外れたシイ・ファン・ユウは最近東京に来て米良に会った...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...このタッタ一つ残された「夢」というオアシスにも...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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