...緑宝玉(エメラルド)だと取次栄(ばえ)がするが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...緑宝玉(エメラルド)と申して...
泉鏡花 「海神別荘」
...それは水の中の紅宝石(ルービー)や緑柱石(エメラルド)でかざつた御殿よりも...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...時にはそれらの大きな四角い氷の一つが氷人夫の橇から村の道にすべりおちて大きなエメラルドのように一週間もそこに横たわり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...君(きみ)は馬関(ばくわん)の唄(うた)うたひ髪(かみ)にさしたる青玉(エメラルド)あだな南(みなみ)のニグレスがこころづくしの貢物(みつぎもの)...
竹久夢二 「どんたく」
...紫水晶と緑玉(エメラルド)とを鏤(ちりば)めて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...緑玉(エメラルド)……宝石の山! 金も白金も眼眩(めくら)めかしく一杯に詰まっている...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...あの小さな黒の粒の中からこんな美しいエメラルドのようなものが出て来た...
寺田寅彦 「鸚鵡のイズム」
...ルビーやエメラルドのような一つ一つの灯は濃密な南国の夜の空気の奥にいきいきとしてまたたいている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...目のさめるようなエメラルド・グリーンの実物を見て...
野村胡堂 「胡堂百話」
...翠玉石(エメラルド)いろ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...碧海湾はエメラルド色の鏡のようだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...内火艇はエメラルド色の美しい波をわけて...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...一瞬にして海水がエメラルド宝石のようになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...たとえばエメラルドを緒に貫いたごとく...
柳田国男 「雪国の春」
...今宵も青玉色(エメラルド)の長い裾を曳く英吉利西婦人のミセス...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...エメラルドなどが皮の袋の中からざらざらと音を立てて出されるのは...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...大きいエメラルドの首飾りや金の髪飾りなどをつけて...
和辻哲郎 「鎖国」
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