...世界中のあらゆる文豪のエッセンスを持っているのだそうで...
太宰治 「猿面冠者」
...門外の俳人たちはこれらのどれにもすがりつかないでしかもあらゆるものを取り込み消化してそのエッセンスを固有日本人の財産にしてしまったように見える...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...そうして蒸留された国民思想のエッセンスを森羅万象(しんらばんしょう)に映写した映像の中に「物の本情」を認めたのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...しかもその一つ一つの象形文字のような夢内容は驚くべく多様な夢思想の圧縮されたエッセンスであり...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...何等かのエッセンスを運び歩くのが...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...その換骨奪胎に於て必ずもののエッセンスは再生され得ねばならぬ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...ピ・ラクシュミ・ナラス「仏教の要諦(ザ・エッセンス・オブ・ブディズム)」(立花訳)...
戸坂潤 「獄中通信」
...そのエッセンスを奪われるか...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――もし精神というのがエッセンス乃至本質という意味ならば別に問題はないかも知れない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...この皇道主義(皇道そのものではなくその主義だということを特に注意せよ!)という日本主義イデオロギーのエッセンスが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その各々のエッセンスを擢(ぬき)んで...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...十七世紀に至る二千年の音楽のエッセンスを...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この目に見えぬ悪性疾患の真のエッセンスと顔を突き合わせていると感じた...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...忽ち物體の永續的なそして平常は隱れてゐるところの原素(エッセンス)が釋放される...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...何分間かのエッセンスとして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...畢竟「能」は吾人の日常生活のエッセンスである...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...畢竟(ひっきょう)「能」は吾人の日常生活のエッセンスである...
夢野久作 「能とは何か」
...総がかりで完成すべく努めている綜合芸術のエッセンスであろう...
夢野久作 「能とは何か」
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