...かく完全なプランの下でも駄目なものだ――この一つのプルーフを得る丈けで私は満足するものでこの将来がどうであるかといふことはエッセンシャルなことゝは思つてゐないものであります...
有島武郎 「農場開放顛末」
...又服従は更らに高き修養に達するの唯一の道であると信ずることも出来れば反抗が服従と等しく要素的(エッセンシャル)なものであると信ずることも出来る...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...世界中のあらゆる文豪のエッセンスを持っているのだそうで...
太宰治 「猿面冠者」
...今のレモン・エッセンスであったのである...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...俳句はレトリックのエッセンスであるという意味の事を云われた事がある...
寺田寅彦 「夏目先生の俳句と漢詩」
...煎(せん)じ詰めたエッセンスである...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...何等かのエッセンスを運び歩くのが...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...その換骨奪胎に於て必ずもののエッセンスは再生され得ねばならぬ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...事物のエッセンス乃至本質を習慣的に精神と命名することによって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...エッセンチアをはかるという存在論の方法は...
中井正一 「美学入門」
...技巧的にもシューマンのピアノ曲のエッセンスを集めてこの上もなく面白い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...週に二度昼食(ミッタークエッセン)に出される筋の多い肉の匂い...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...……そのものは物體の原素(エッセンス)だけを食つてゐるのだ...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...忽ち物體の永續的なそして平常は隱れてゐるところの原素(エッセンス)が釋放される...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...エッセンスに漬けた標本みたいないい生活なんてあるものではないのだし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...畢竟「能」は吾人の日常生活のエッセンスである...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...畢竟(ひっきょう)「能」は吾人の日常生活のエッセンスである...
夢野久作 「能とは何か」
...総がかりで完成すべく努めている綜合芸術のエッセンスであろう...
夢野久作 「能とは何か」
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