...この人の所へある日遠方の富裕な地主イブラヒム・ベグ・ハジからの手紙をもった使いが来て...
寺田寅彦 「自由画稿」
...その後この歯医者がカシュガルに器械持参で出かけるついでの道すがらわざわざこのイブラヒム老人のためにその居村に立ち寄って...
寺田寅彦 「自由画稿」
...あれなどもやはりこのイブラヒム老人の入れ歯の注文とどこか一脈相通ずるところがあるような気がするのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...よく考えてみればみんなイシャクの入れ歯をイブラヒムの口にはめて...
寺田寅彦 「自由画稿」
...此は夜をこめてエルサレムより余等の乗る可き馬を牽(ひ)き来り此処(こゝ)に待てる馬士(まご)イブラヒム君とて矢張シリヤ人なり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...イブラヒム君は余が荷物を駄せし黒に跨る...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...イブラヒム君うしろより余の馬の尻をたゝく...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...後を顧みれば馬士(まご)のイブラヒム君土耳其帽を横ちよにかぶり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
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