...茶さじ1杯のこの混ぜ物処理をしたクリームに数滴のヨードのアルコール溶液を入れると...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...その部屋の隅にはアルコオルを満した...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...わが國唯一のアルコール製造所なる神谷酒造合資會社旭川釀造場を見に行つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...アルコールを飲んだ揚句(あげく)――」五郎は指差した...
梅崎春生 「幻化」
...それからアルコール漬の若旦那さまを担いで馬蹄形に曲った階段をのぼり...
海野十三 「地球発狂事件」
...報謝がそのまゝアルコールとなりニコチンとなることは何とあさましいではないか!とにもかくにも...
種田山頭火 「行乞記」
...午後はアルコールに勝つた...
種田山頭火 「其中日記」
...ビーカーの底をアルコール・ランプで熱したときの水の流れと同じようなものになるわけです...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...アルコールが体内にぱっと燃え立つ...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...意識中枢が先ずアルコールに侵されるらしい...
豊島与志雄 「慾」
...おそらくマレンゴーやアルコラの戦勝の名前に多少恥じてか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...出現し君臨し、進み行き、勝利を博し、あらゆる国都を宿場とし、自分の擲弾兵(てきだんへい)を取って国王となし、諸王朝の顛覆(てんぷく)を布告し、一蹴(いっしゅう)してヨーロッパを変造し、攻め寄せる時には神の剣の柄(つか)を執れるかの感を人にいだかしめ、ハンニバル、シーザー、シャールマーニュを一身に具現した者、そういう者に従い、目ざむる曙(あけぼの)ごとに光彩陸離たる戦勝の報知をもたらす者の民となり、アンヴァリードの砲声を起床の鐘となし、マレンゴー、アルコラ、アウステルリッツ、イエナ、ワグラムなど、永久に赫々(かくかく)たる驚嘆すべき戦勝の名を光明の淵(ふち)に投じ、幾世紀の最高天に毎瞬時戦勝の星座を開かしめ、フランス帝国をローマ帝国と比肩せしめ、大国民となり大陸軍を生み出し、山岳が四方に鷲(わし)を飛ばすがように、地球上にその軍隊を飛躍せしめ、戦勝を博し、征服し、撃ち砕き、ヨーロッパにおいて光栄の黄金をまとう唯一の民衆となり、歴史を通じて巨人のラッパを鳴り響かし、勝利と光耀(こうよう)とによって世界を二重に征服すること、それは実に崇高ではないか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あのアルコール分を身体(からだ)の中へ仕込んで来たのだな...
中里介山 「大菩薩峠」
...「君アルコールは胃で吸収されるものか...
夏目漱石 「行人」
...十手より酒精(アルコール)の方が利いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...アルコール潰になった長い男性の脛などが白くフヤけて...
松永延造 「職工と微笑」
...アルコオルの異臭(におい)がムラムラと顔を撲(う)つ...
夢野久作 「難船小僧」
...ポケットの内側の色が染み付いたのは多分アルコールの作用であろうと思いながら...
夢野久作 「暗黒公使」
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