...その話を聞いた老人夫婦は内心この腕白(わんぱく)ものに愛想(あいそ)をつかしていた時だったから...
芥川龍之介 「桃太郎」
...家人に対して大胆にていはゆる湾泊(わんぱく)を極めたりき...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...腕白者(わんぱくもの)の輝方氏は近所の鼻(はな)つ垂(たら)しと一緒に...
薄田泣菫 「茶話」
...いうことを聞かぬいたずら者(もの)の腕白(わんぱく)どもに...
ソログーブ・フョードル 米川正夫訳 「身体検査」
...諒闇の世を憚らぬ狩なればこれや殺生関白(せつしやうくわんぱく)と云ふと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「あれは何だね」折から子供を背負つた十歳(とを)ばかりの洟垂(はなたら)しの頑童(わんぱく)が傍(そば)に来たので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...宗助(そうすけ)は剛情(がうじやう)な聽(き)かぬ氣(き)の腕白小僧(わんぱくこぞう)としての小六(ころく)を未(いま)だに記憶(きおく)してゐる...
夏目漱石 「門」
...三歳の腕白小僧(わんぱくこぞう)の一時の感情にとどまるか...
新渡戸稲造 「自警録」
...腕白(わんぱく)さ限(かぎ)りなく...
樋口一葉 「曉月夜」
...あるところに一人の腕白小僧(わんぱくこぞう)が居った...
火野葦平 「糞尿譚」
...これもまた袖で鼻汁(はな)拭(ふ)く湾泊盛(わんぱくざか)り(これは当今は某校に入舎していて宅には居らぬので)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...わんぱく遊び列伝ひやひやさせた子供の芸当明治初年の子供遊びは江戸伝来の遺風が多く...
山本笑月 「明治世相百話」
...以上我々わんぱく連の書入れ...
山本笑月 「明治世相百話」
...おでんの逆輸入忘れられた味噌おでんの風味わんぱく時代の昔恋しいおでんの話...
山本笑月 「明治世相百話」
...口口(くちぐち)に腕白(わんぱく)どもが呼ばはれど...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...わんぱくどもは石を投げ...
與謝野寛 「妄動」
...菩提山(ぼだいさん)の子(こ)一腕白(わんぱく)は家中にも多い...
吉川英治 「黒田如水」
...六のなりの大きな腕白小僧(わんぱくこぞう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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