...わるくちの歌をうたっていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...かれは有名な悪口家(わるくちや)で...
海野十三 「人造人間事件」
...そんならお前さんはもう早くから人の悪口(わるくち)も聞いていたのかと問えば...
鈴木三重吉 「千鳥」
...お大は後で少時(しばらく)姉の惡口(わるくち)を言つてゐたが...
徳田秋聲 「絶望」
...さまざまの壁訴訟の果ては昂(こう)じて実家(さと)の悪口(わるくち)となり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...婿殿にゃ姑の前で毒にならんくらいの小悪口(わるくち)もつくくらいでなけりゃならぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...また何(なに)か悪口(わるくち)をいってやろうと考えた...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...先刻(さつき)見(み)てえに泣(な)いてんのに惡口(わるくち)なんぞいふな罪(つみ)だよなあ」と若(わか)い女房等(にようばうら)はそれでもしんみりといつた...
長塚節 「土」
...「此(こ)の婆等(ばゝあら)寄(よ)れば觸(さあ)れば博奕(ばくち)なんぞする氣(き)にばかし成(な)つて」爺(ぢい)さんは依然(いぜん)として惡口(わるくち)を止(や)めなかつた...
長塚節 「土」
...どうして私の悪口(わるくち)を自分で肯定するようなこの挨拶(あいさつ)が...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...しきりに九段(くだん)の上の銅像の悪口(わるくち)を言っていた...
夏目漱石 「三四郎」
...何ぞというとすぐ上方(かみがた)の悪口(わるくち)を云いたがる癖に...
夏目漱石 「明暗」
...まあどっちにしたって大した変りはないんだがね」彼は蟇口の悪口(わるくち)ばかり云えた義理でもなかった...
夏目漱石 「明暗」
...また叔父の例の悪口(わるくち)が始まったという気が何より先に起ったので...
夏目漱石 「明暗」
...何(なに)其樣(そん)な氣(き)の利(き)いた物(もの)は有(あ)りさうにもしない生(うま)れると直(すぐ)さま橋(はし)の袂(たもと)の貸赤子(かしあかご)に出(だ)されたのだなどゝ朋輩(ほうばい)の奴等(やつら)が惡口(わるくち)をいふが...
樋口一葉 「わかれ道」
...朋輩(ほうばい)の悪評(わるくち)が手始めで...
広津柳浪 「今戸心中」
...鱶(ふか)の奴(やつ)らの惡口(わるくち)云(い)へど...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...この前妙なわるくちを云って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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