...このひとがそんなわるい魔法つかいの女なぞであるわけがありません...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...二わたしは都合のわるい時に訪ねて行つて...
犬養健 「愚かな父」
...お前は思いきりのわるい奴だな...
海野十三 「空中漂流一週間」
...なんともいえない気味のわるい塊である...
海野十三 「超人間X号」
...あの気味のわるい高等浮浪者(と町の或る人はうまい名をつけた)が少くとも雪子がきえた頃以来...
海野十三 「四次元漂流」
...そういう品(ひん)のわるい口をきいてはいけません...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...それとも又それを嘆いて子を抱いて死んだ女がわるいのであらうか...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...雨のふる日は何となく底気味のわるいものだと...
土田耕平 「海坊主の話」
...ワールブルヒは腎臓でもわるいかと思われるように顔色が悪く肥大していて一向に元気がなかったが...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...わるい事をした罰(ばち)で...
夏目漱石 「虞美人草」
...わるいことだと知っていましたろうに...
新美南吉 「名なし指物語」
...僕は年からいっても分のわるい求婚者といった立場ですからな」十日ばかり前のある晩...
「鏡の中の月」
...「大分様子がわるいので……移した」と囁いた...
宮本百合子 「刻々」
...慌てるのは余り商売柄心がけがわるいから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...眼がわるいことの気の毒さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...徳川さまのご領地(りょうち)に住みたいと願っております」「ふウム……そうか……」と伊部熊蔵(いのべくまぞう)はわるい気持がしないようすだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この始末のわるい人間が生身のまま化仏(けぶつ)できよう...
吉川英治 「親鸞」
...むしろ底気味わるいほどだった...
吉川英治 「山浦清麿」
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