...柏屋(かしわや)の綱次(つなじ)と云う美しいのが...
泉鏡花 「婦系図」
...すっかりさわやかな日和(ひより)となって...
高村光太郎 「山の秋」
...ただわやわや騒いでいたいのですよ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...ぱっとさした傘に絡(から)まる軽い爽(さわや)かな雨の音...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...身はさわやかだが心はぼんやり...
種田山頭火 「其中日記」
...箱根の峠を越した後再び丹沢山(たんざわやま)大山(おおやま)の影響で吹き上がる風はねずみ色の厚みのある雲をかもしてそれが旗のように斜めになびいていた...
寺田寅彦 「春六題」
...その厠(かわや)の穴...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すわやと前に飛び出した左足(さそく)が...
夏目漱石 「草枕」
...「親分、御冗談仰(おっ)しゃっちゃいけません、私は御覧の通りの乞食(こじき)で、人様の袖にすがって、一銭二銭の合力を頂き、それで漸く露命を繋いで居る、情ねエ身の上なんで」「ハッハッハッハッハ、その乞食(こじき)を承知で元手を借りようてんだ、天道様はお前の懐まで見通しさ、四の五の言わずに、綺麗に裸になりねエ」「冗談なすっちゃいけません、親分、お助け」逃げ廻るのを追っかけて、あわや懐へ手、「ワッ」と松葉杖を振り上げて、繃帯を巻いた足がシャンとなると、乞食の顔には、思いもよらぬ殺気が漲(みなぎ)ります...
野村胡堂 「悪人の娘」
...あわやと思ふ間もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朝の汽車はたいへん爽(さわや)かに走っています...
林芙美子 「新生の門」
...丹沢山(たんざわやま)の...
久生十蘭 「キャラコさん」
...さわやかな河風に労働者の群像が捧げている数条の赤旗は...
宮本百合子 「インターナショナルとともに」
...春の野のうらわか草に親しみていとおほどかに恋もなりぬる (晶子)源氏は瘧病(わらわやみ)にかかっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心地は此日比よりもさわやきぬ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さようなら成田屋の河内山(こうちやま)と音羽屋(おとわや)の直侍(なおざむらい)を一つ...
森鴎外 「雁」
...上役(うわやく)はこれを棄(す)て置かれぬ事と認めた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...父に倒れられて以来その看護や弟のせわや...
山本周五郎 「日本婦道記」
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