...葉子は祈るようなわびるような心でしみじみと貞世を見入った...
有島武郎 「或る女」
...過日の無礼をわびるつもりで閾をまたいだのであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わたくしは蝉と蟋蟀(こほろぎ)の庭に鳴くのを待ちわびるやうになつた...
永井荷風 「蟲の聲」
...――何故に待ちわびるやうになつたか...
永井荷風 「蟲の聲」
...到着を待ちわびる人でなくても...
中里介山 「大菩薩峠」
...人々は春の来るのを待ちわびる...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...殿様も外人が下馬(げば)して脱帽(だつぼう)しわびることなら許してつかわせといわれた...
新渡戸稲造 「自警録」
...その足音が課長室の中に消えて行くのをジット目を伏せて待ちわびるのである...
久生十蘭 「魔都」
...邪魔したことをわびるどころか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...だから私は第一版の購買者に何もわびる必要はないと信じている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...待ちわびるそのあいだに...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...わびろとあらばわびるからよ...
三好十郎 「樹氷」
...あなた?友吉 (わびるように微笑して一同の顔を見くらべながら)ずいぶん...
三好十郎 「その人を知らず」
...自分のいたらなさをわびる書をのこして……...
村山俊太郎 「石をしょわずに」
...なんの面目をもって彼に会おうか」袁紹がしきりと悔(く)いわびるのを聞いて...
吉川英治 「三国志」
...わびるにはおよばん...
吉川英治 「私本太平記」
...世に罪をわびる覚悟でいるのです」「……ふウむ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...唐草銀五郎にわびるのか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??