...「ろおれんぞ」はわびしげな眼で...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...初冬の日はわびしげに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...日はわびしげに四辻の巷(ちまた)にうるみ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...月影さへもわびしげなり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...山の方にわびしげなる一棟(ひとむね)の僧庵を見給ひしならん...
高山樗牛 「瀧口入道」
...わびしげに芋(いも)の皮をむいていた...
太宰治 「花燭」
...わびしげに食べていた...
太宰治 「地球図」
...そこにはあんどんの灯心だけがわびしげにまたたいて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...おかしな話だと思われるのはわかつています」ブラウン神父はわびしげな声で言つた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...わびしげな活動小屋に「黒田誠忠録」がかかっている...
中島敦 「環礁」
...わびしげな活動小屋に「黒田誠忠録」がかかつてゐる...
中島敦 「環礁」
...わびしげな住居で障子にも破れが見える...
長塚節 「松蟲草」
...日ごと毎日わびしげに独唱するところ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...薄光りのする夜の海を眺めながら、ただひとり、わびしげに、涙で頬をぬらしていた少女の俤が竜太郎の心のうえにほのぼのと浮びあがってきた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...わびしげにそこへ腰をおろして...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...昨夜の闇太郎のわびしげな述懐や...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...播磨(はりま)印南(いなみ)のわびしげな一宿場...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女は「わびしげに見ゆるもの」として...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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