...(表紙の日付は一八四〇年となっている)そのときはわずかに二十夜を含(ふく)むごく小さい本であった...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...劣敗者の心を筆にし口にしてわずかに慰めている臆病者...
石川啄木 「弓町より」
...なおかつ雪の上にわずかに顔を出した樹の枝にすがってあらゆる奮闘をよぎなくされた...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...ただただわずかに憲法発布式のときに貧乏人に一万円……一人に五十銭か六十銭くらいの頭割をなしたというような...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...地上にわずかに砲口を見せている高射砲部隊は喊声(かんせい)をあげた...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...ごくわずかになってしまいました...
太宰治 「小さいアルバム」
...基準排水量わずかに七百五十噸(トン)...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...本箱の上に釘(くぎ)を二本立ててその間にわずかに三寸四角ぐらいの紙を張ったのがスクリーンである...
寺田寅彦 「映画時代」
...わずかに齟齬(そご)することあれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...わずかに廊下のランプに明るんでゐる障子の内で蒲団の山々の合間に...
牧野信一 「熱海線私語」
...出生率は人口のわずかに約四九分の一にすぎず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...各結婚はわずかに二・七ないし三・六人の子供を産んだに過ぎぬということになったであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わずかに停止的なまたは増加の極めて緩慢な人口を維持すべき食物量しか得られないので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...おばさんにはあなたがわずかにしろぼくのこと愛して下さることを証明して下さったお礼をいいますよ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...その通りして音を立てる事わずかにして羅漢眼を開き...
南方熊楠 「十二支考」
...そしてわずかに近郷の小沛(しょうはい)という一村を受けて...
吉川英治 「三国志」
...わずかに家臣の通夜(つや)で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...わずかに描いているだけで...
吉川英治 「平の将門」
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