...しかし数多い彼の著述のうちで今日に伝わっているものはただわずかな断片にすぎない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ときたまのわずかな...
太宰治 「俗天使」
...何かしら強い活力で幹から吹き出しているように見えた威勢のよかった葉がきわめてわずかな圧力にも堪えず...
寺田寅彦 「病室の花」
...ジョンドレットはそのわずかな暇に姉娘の耳にささやいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼らのわずかな面目は...
本庄陸男 「石狩川」
...わずかな透き間からのぞく女房なども...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ここに生(は)える、わずかなものも、凍(こお)ってしまやしないだろうか...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...そのわずかな人たちに溢(あふ)れる悦びを伝え...
柳宗悦 「全羅紀行」
...これはわずかながらなお続いております...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...わずかな士族グループが支配していた...
柳田国男 「故郷七十年」
...またはわずかな香料を焚ききめたりしていたのが...
柳田国男 「雪国の春」
...装備といったら馬さえわずかな数でしかない...
吉川英治 「私本太平記」
...わずかな手勢と共に...
吉川英治 「新書太閤記」
...わずかな時間をぬすんでも...
吉川英治 「新書太閤記」
...わずかな菅家(かんけ)の荘園があった...
吉川英治 「平の将門」
...六もっとも、こういう場合の一瞬(ひととき)というものは、待つ方になると、わずかな間も、耐えきれない焦躁(しょうそう)になるのは勿論である...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わずかな間だが、牢人時代のようなするどい眼(まな)ざしも、落着きをもった深い眸にかわり、元から色の小白い面(おもて)には豊かな肉もついて、触れれば触れるものを舌刀で斬り返すような皮肉もあまりいわなくなった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もうわずかな間と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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