...上からわずかながらも...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...それを吹き抜けるとそこここにわずかな支えばしらをのこして大きな空洞をうがち...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...友人とわずかなお酒を汲(く)み交し...
太宰治 「人間失格」
...と申してもわずかなことでしょうがねえ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...日本のように多種多様な地質気候がわずかな距離の範囲内で錯雑した国であってこそ...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...彼女がその臨終のわずかな瞬間にどういうことを考えたかは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はわずかな隙(ひま)をも利用しようとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのわずかなかねあいです...
豊島与志雄 「ばかな汽車」
...それもごくまれでかつ遠いわずかなものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今晩はモン・ブラン登山のわずかな可能性のうちで最も安全な部分を発見……...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...到ってわずかな物ながら何か残る物をと思って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生かじりの者はそのわずかな知識を残らず人に見せようとするから困るんですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おそらく一日の口賃はわずかなものでありましょうが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...私はわずかな年限で中学校の上級までの試験を済ませるために...
柳田国男 「故郷七十年」
...土地とわずかな固有名詞とをかえて...
柳田国男 「山の人生」
...――わずかな日のあいだに...
吉川英治 「私本太平記」
...ただちに山上の方へ」「はなはだしいお疲れでおわせられるが」「山坂もわずかな間...
吉川英治 「私本太平記」
...こん夜のような場合――やがて一族一門の浮沈を賭して当ろうとする敵を待つ今のわずかな間に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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