...わずかな日数の間にひつくりかえつたりは決してしないところの...
伊丹万作 「思い」
...わずかな兵隊の給料を――生命を賭(か)けたその法幣を...
高見順 「いやな感じ」
...傷はわずかなものだった...
太宰治 「雀」
...粗末な家屋の間にあるわずかな樹木も枯れかかったのが多かった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...私はわずかな埋め合わせと見て取って我慢していた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...わずかな親しい仲間内だけでひそかに――ある者は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わずかな時間のうちに彼の顔つきは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...宮はわずかな几帳(きちょう)の間から源氏の顔をほのかに見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きわめてわずかな金をくれてやって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あのわずかな「上手物(じょうてもの)」は美しい場合でも...
柳宗悦 「工藝の道」
...わずかなうちにそれを本城で知り得るという仕組なのである...
吉川英治 「三国志」
...公はわずかな旧臣を伴って...
吉川英治 「三国志」
...わずかな家臣らと共に...
吉川英治 「私本太平記」
...わずかな部将だけは甲冑のままであったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...わずかなまに著(いちじる)しく変って来ている...
吉川英治 「源頼朝」
...こうしているわずかな一瞬(とき)こそ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わずかな間がある」どんな名案があるのか...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...昭和二十一年七月著者一アジャンター壁画の模写――ギリシアとの関係――宗教画としての意味――ペルシア使臣の画昨夜出発の前のわずかな時間に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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