...政府が一国の安寧秩序を保つの目的を達することあたわざるべし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その結果が短距離の西比利亜線を棄ててわざわざ遠廻りの海路を択ぶに決したのは...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「シッピオ・ブリスター」とあり――彼は「スキピオ・アフリカーヌス」と呼ばれる資格がいくぶんありそうだ――「黒人なる――」とわざわざことわってある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...わざとまたそのやうな振舞をするので無理が眼立ち...
武田麟太郎 「一の酉」
...わざと大袈裟(おおげさ)に警告しているのではないであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...全くわざとやったのだ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...わざと寿々廼家のかかりつけの...
徳田秋声 「縮図」
...口をきかないためにわざと庭へ出た...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わざとらしい突飛な行動をした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...江戸の両国の女軽業(おんなかるわざ)の親方...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざとお延の方を見た...
夏目漱石 「明暗」
...勘三郎の三尺をわざ/\用意するものかい」「成程ね」「無駄を言わずに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かえって禍(わざわい)を大きくするということを...
久生十蘭 「鈴木主水」
...諺(ことわざ)までもできたのである...
柳田国男 「山の人生」
...敗北せざらんと欲すればたたかわざるにしかずと...
山本周五郎 「季節のない街」
...いつか土岐(とき)子爵がわざわざ来訪されて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...このようにわざと抑揚の波を削りつけてあるのでございまする...
吉川英治 「宮本武蔵」
...十五六年もの長い間わざと全く消息を絶っていたのかも知れない...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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