...わざと誰も買はないやうな...
芥川龍之介 「俳画展覧会を観て」
...古藤の場合にはわざとしらを切るために大胆に顔を上げたとも取れる...
有島武郎 「或る女」
...態(わざ)と三町も手前で車を降りた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...態々(わざ/\)探偵までつけて二人の行動(しうち)を気をつけてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...それをわざわざ遠く出かけて...
寺田寅彦 「柿の種」
...鯉幟の事なら仙臺のプロフェッサー・ドイに聞けばよくわかると教へられたので早速松島から聞きに來たのだといふ事……私はわざ/\訪ねて來てくれたこの珍客を主人が不在のため鯉幟の説明も出來ぬのを氣の毒に思ひながら『東京へはいつ歸られるか』と聞くと明日といふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...その心は一日も平静なる能(あた)わざりしなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...しみじみ感じました」とさも感じたらしい風をしてわざと迷亭先生の方を向く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...わざ/\神田から逢ひに來たのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの女(ひと)がわざと手蹟(て)を変えたのよと言ってお笑いになったから...
橋本五郎 「殺人迷路」
...町名をば順に数ふる早わざを妹達に教へしは誰れ小娘時代の囘顧で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...昔と同じやうな恰好をわざとしながら横になつて見た...
堀辰雄 「葉櫻日記」
...わざと大きな声で点頭いた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...従わざればそのまま戻す云々...
南方熊楠 「十二支考」
...わざと秘密らしく帯封をして...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...ここの木戸を破って逃げる」帝はわざと...
吉川英治 「私本太平記」
...わざとじらすんでございますよ」「じらされるのならいいけれど...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...技(わざ)か...
吉川英治 「宮本武蔵」
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