...わざわざではなかった...
伊藤左千夫 「落穂」
...名前を云へばわかるかも知れませぬが、わざと書かない...
太宰治 「このごろ」
...彼は三人の女たちの仕業(しわざ)を...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...吾人は決してしかりと明言するあたわざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その業(ごう)は酒がさせるわざです...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕はわざわざ砂の焼ける暑さを冒(おか)して外出したのだろう...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...わざわざ越後まで買いに行って食わしてやっても...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...わざわざ家の四隅(よすみ)に打ち建てたのだと聞いて...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...これは兄から差上げますとわざわざ断って...
夏目漱石 「門」
...わざわざおいでくださいましたのは...
久生十蘭 「西林図」
...わざ/″\遠山静雄氏来名...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あんな拙(つたな)い芸とは気が付きませずわざわざ見に来ていただいて何とお詑してよろしいやら」「いやいや舞は拙うても...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...美しい童侍(わらわざむらい)や...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わざと余所目(よそめ)をしながら何かの葉っ葉をちぎりちぎり近づいて来た...
室生犀星 「後の日の童子」
...わざわざ骨を折って乾いた小路を捜すのである...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...わざと平気な顔で空を嘯(うそぶ)いて見せた...
夢野久作 「爆弾太平記」
...わざと小提灯を消し落す――途端に...
吉川英治 「剣難女難」
...塩田の業(わざ)をお奨(すす)めあそばすなど...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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