...賢二君は、こわくなって、いすから立ちあがりました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...目覺(めざ)めなば嘸(さぞ)當惑(たうわく)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...疑惑(ぎわく)や...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...その中心から新しい芽が泉のわくようにわき上がり延び上がった...
寺田寅彦 「春六題」
...一枚の黒枠(くろわく)のはがきは警策の如く彼が頭上に落ちた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...(翁に話候えば評していわく...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...與吉(よきち)の横頬(よこほゝ)に印(いん)した火傷(やけど)が彼(かれ)の惑亂(わくらん)した心(こゝろ)を騷(さわ)がせた...
長塚節 「土」
...または追手(おって)の思わくとは反対の方角へ走る汽車の時間に間に合うように...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...津田は竪横(たてよこ)に走る藍色(あいいろ)の枠(わく)の上に崩(くず)れ散ったこの粉末に視覚を刺撃されて...
夏目漱石 「明暗」
...恩(おん)という字に和訓(わくん)のないことである...
新渡戸稲造 「自警録」
...ふだんは店中のめいわくにされていたが...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...珍らしく蠱惑(こわく)的な肉体の持主で...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...本人もその氣だつたやうで」下手人の輪廓(りんくわく)が次第にはつきりして來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして胸のわくわくするやうな孤独の壮絶感を覚えるのであつた...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...三十一日の夜のあの大嵐でこわくて眠れなかったので起き出して書いたらしい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうにも心底の読めぬところがある」――涌谷(わくや)さまと寺池さまとの...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いつとなく暗誦(そらん)じていますが」「ねがわくはそれを一吟し給え...
吉川英治 「三国志」
...ねがわくは、相侵(あいおか)すなく、両国の修交共栄の基礎がここに定まりますように」と、魏王の書簡を孫権の座下に呈した...
吉川英治 「三国志」
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