...当惑(とうわく)の風を装(よそ)うことに全力を尽したのも事実である...
芥川龍之介 「十円札」
...それは「姨(をば)捨てん湯婆(たんぽ)に燗(かん)せ星月夜」と「黒塚(くろづか)や局女(つぼねをんな)のわく火鉢」との二句である...
芥川龍之介 「点心」
...葉子の目にはひとりでに涙がわくようにあふれ出て...
有島武郎 「或る女」
...懐中電灯をつけて、その階段の下の方を照らして見たが、光がよわくて、よく見定めることが出来なかったが、とにかく階段は、かなりはるか下までつづいているようだった...
海野十三 「火星兵団」
...しわくちゃのじいさんは...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...喉かわくことなしといふことを...
大町桂月 「親子遠足の感」
...決してごめいわくをおかけしません(この辺は真実ならんも...
太宰治 「誰」
...惑溺(わくでき)するということは理想がないからです...
田山花袋 「田舎教師」
...話をするにもわくわくするやうな表情をした...
田山花袋 「道綱の母」
...救ってください!」彼女はわくわくしながら立ち上がって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...往生の願いもとぐる道があらば願わくは一言を承りたいものでございます」法然答うるよう...
中里介山 「法然行伝」
...梯子(はしご)の樣(やう)な細長(ほそなが)い枠(わく)へ紙(かみ)を張(は)つたり...
夏目漱石 「門」
...または靜かな秋の夜にポプラのわくら葉がかさこそと散るのを聞く時...
「修道院の秋」
...仏いわく、過去に一城の王好んで肉を食らう...
南方熊楠 「十二支考」
...いぢらしさと愛惜がわく...
吉川英治 「折々の記」
...これでもかこれでもかと蠱惑(こわく)な匂いをむしむしと醗酵(はっこう)させながら...
吉川英治 「剣難女難」
...奇異(きい)な感じに誘惑(ゆうわく)された...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この細ッこい皺首(しわくび)を捻じ切る気にはなれなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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