...長さは五六寸あって上唇(うわくちびる)の上から顋(あご)の下まで下っている...
芥川龍之介 「鼻」
...胸をわくわくさせながら言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...是に其妻(ミメ)須勢理毘売ノ命、蛇の比礼(ヒレ)を其夫に授けて、申し給わく、其蛇喰(ク)わんとせば、此比礼を三度振りて、打撥(ハラ)い給えと詔給う...
高木敏雄 「比較神話学」
...そうして例外なく緊張にわくわくしている...
太宰治 「座興に非ず」
...こういったからとてよもやあなたは私がこころがわりしたの死ぬのがこわくなったからだのというようなふうには取らないでしょう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...それで子供は恐わくなって逃げて来たと云うのであった...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「葬られたる秘密」
...彼も今夜は彼女の魅惑(みわく)には克(か)つ由もなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...このあえかにと云う雅言(がげん)は全体何と言う意味だと思ってるかね」「蚊弱(かよわ)いとかたよわくと云う字だと思います」「なるほどそうも取れん事はないが本来の字義を云うと危う気にと云う事だぜ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...年寄(としよ)りたちはみなしわくちゃの手(て)を合(あ)わせた...
新美南吉 「ごんごろ鐘」
...古人の歎(なげ)ける一首に曰(い)わく...
新渡戸稲造 「自警録」
...ゆえにいわく、今の時にあたりては、学者は区々たる政府の政(まつりごと)を度外に置き、政府は瑣々(ささ)たる学者の議論を度外に置き、たがいに余地を許してその働(はたらき)をたくましゅうせしめ、遠く喜憂の目的をともにして間接に相助くることあらば、民権も求めずして起り、政体も期せずして成り、識(し)らず知らず改進の元素を発達して、双方ともに注文通りの目的に達すべきなり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...「こわくはないだらう!」「あゝ...
牧野信一 「鱗雲」
...その内にいわく「ある人の曰く...
南方熊楠 「十二支考」
...アーズアンいわく...
南方熊楠 「十二支考」
...いわく、従来一社として多少荘厳なりしもの、合祀後は見すぼらしき脇立小祠となり、得るところは十社を一社に減じたるのみ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...たびたびもうこわくて...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...きさまなんかこわくないぞ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...安心しきっているらしく独り言に――「四十不惑(ふわく)というが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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