...めいわくをかけるのをおそれて...
海野十三 「爆薬の花籠」
...もうこわくてこわくてしかたがありません...
江戸川乱歩 「大金塊」
...しわくちゃのじいさんは...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...老女(らうぢよ)ようちなつた*6といひつゝ木の盤(ばん)の上に長き草をおきて木櫛(きくし)のやうなるものにて掻(かき)て解分(ときわく)るさま也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...汐の八百路を漕ぎわくる櫂のきしめき...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...それで俄に女がこわくなって引きかえそうと致しました...
小泉八雲 田部隆次訳 「忠五郎のはなし」
...夜(よ)なべには女(をんな)が皆(みな)竹(たかわく)で絲(いと)を引(ひ)いた...
長塚節 「土」
...又(また)は感情(かんじやう)に理窟(りくつ)の枠(わく)を張(は)るのか...
夏目漱石 「門」
...丸太を枠(わく)にした窓の硝子(ガラス)戸は一杯に開いて...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...珍らしい異色の一廓(くわく)ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青の眩惑(げんわく)するやうな色の...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...プラトーンの「ファイドーン」編の末尾に記していわく...
穂積陳重 「法窓夜話」
...またいわくすこぶる信ずべき人から聞いたは...
南方熊楠 「十二支考」
...狐(きつね)なんかもうこわくもなんともないや...
宮沢賢治 「貝の火」
...「ねがわくは私をして私自らに満足せしめ給え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どろぼうが忍(しの)びこんできたのかもしれない……そう思うと、こわくなって、身動(みうご)きすることもできず、じっと腰(こし)かけたまま、鏡(かがみ)の中を見つめていました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...凡(およ)そ浮かれ男の眼にはそれがアラビア海のマラバル岬に鮮かな赤更紗の虹がうき出たように濃い色彩を着けたことは勿論だがまた彼女が短いスカートから現した近代的な武装を解除した両脚にはいた棕櫚(しゅろ)の葉で作ったような靴下の野性的な蠱惑(こわく)の中から浮かれ男の思いもよらぬ数々の女の生命が幻燈のように現れてくるのだ...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...願わくは(己れの)車馬衣裘(いきゅう)を...
和辻哲郎 「孔子」
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