...その男はわき目もふらずにさっさと僕等とすれ違って行った...
芥川龍之介 「蜃気楼」
...――わき目もふらず畑を耕す農夫...
有島武郎 「或る女」
...野呂と来たらわき目もふらずせっせと食べました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...そうして、みんなが、わき目もふらず、床下を見つめて、番をしているうちに、やがて夜になり、十時が近づいてきました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...女皇は側でわき目もふらず見てゐましたが...
薄田泣菫 「茶話」
...わき目もふらずに彫りはじめて七日目にやっと出来た...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...間もなくわき目もふらずに働きはじめたのを見ても判る...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...わき目もふらずに真理と愛とを追求してやまなかったトルストイ...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...わき目もふらずに薪をこしらえている...
中里介山 「大菩薩峠」
...わき目もふらず直進するのがすず子の持前であつた...
平出修 「計画」
...およそ六十年間位も何のわき目もふらずにやっております結果...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...ほとんどわき目もふらずに歩いた...
吉川英治 「剣難女難」
...わき目もふらず攻めかけた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...乱軍の中をわき目もふらず直線に対岸へ上がって行った一隊がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...三段とわき目もふらず...
吉川英治 「新書太閤記」
...何であろうか、わき目もふらず、奉書七、八枚に達筆を走らせ、草(そう)し終ると、二重に厳封して、封の表に太く強く、「上(じょう)」と書いて机にのせ、しばらく腕をくんでいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...源内はわき目もふらずに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わき目もふらずに...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索