...わが身のまはりには...
石川啄木 「詩」
...わが身(み)は甦生(よみがへり)の日(ひ)まで忘(わすれ)られてゐる...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「癩病やみの話」
...この蒼白(あをじろ)い苦患(くげん)に取巻(とりま)かれてゐるわが身(み)は...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「癩病やみの話」
...ときどきわが身をほかの人とくらべて見ると...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...旗を右手に歯ぎしりしつつ巷(ちまた)をよろばいあるくわが身の執拗(しつよう)なる業(ごう)をも感じて居るのだ...
太宰治 「もの思う葦」
...絶えず彼の愛情をわが身のほとりに感じていてくれる...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...春はわが身に取つて異る秋に等しいと云つたのは...
永井荷風 「花より雨に」
...春くるごとにをととしも先をととしもわが窓に来て鳴く声のおなじきに思へば二十(はた)とせこの家に文読むわが身はかはりけり...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...早衰のわが身が朝夕(あさゆう)の世話する事とはなりぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...いつか明日(あした)のわが身も忘れてしまッていた...
広津柳浪 「今戸心中」
...わが身のふり方を定めねばならなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...そのままわが身の上に喩へられたりするかのやうな滑稽気なデリウジヨンになど駆られるのであつた...
牧野信一 「裸虫抄」
...わが身についても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わが身邊の事を管々しく記すは憚るが...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...健康がこんなのではね」と答えて夫人は心細いふうにわが身を思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またわが身の昔を省みるために...
柳田国男 「こども風土記」
...みな主体に叛(そむ)いてわが身をわが歯で啖(く)いはじめました」問「世間の蔭口では...
吉川英治 「私本太平記」
...――わが身たちは今...
吉川英治 「新書太閤記」
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