...この蒼白(あをじろ)い苦患(くげん)に取巻(とりま)かれてゐるわが身(み)は...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「癩病やみの話」
...得々としてわが身を陽気な憤りに駆りたてながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼はわが身をそこなう気はなかったのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...わが身がぐるぐる大渦巻(おおうずまき)の底にまき込まれるような気持で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...わが身の運命のようにうけいれているのだ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...わが身常に健(すこやか)ならず...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...わが身に何のかかわりあることではない……とお銀様は冷然としてそこを歩み去って...
中里介山 「大菩薩峠」
...かくわが身を繞(めぐ)る多くのものに徊(ていかい)しつつ...
夏目漱石 「思い出す事など」
...月光と海月月光の中を泳ぎいでむらがるくらげを捉へんとす手はからだをはなれてのびゆきしきりに遠きにさしのべらるもぐさにまつはり月光の水にひたりてわが身は玻璃のたぐひとなりはてしかつめたくして透きとほるもの流れてやまざるにたましひは凍えんとしふかみにしづみ溺るるごとくなりて祈りあぐ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...言わずともわが身――世馴(よな)れぬ無垢(むく)の乙女(おとめ)なればこうもなろうかと...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...――「いかで惜しむべきほどのわが身かは...
堀辰雄 「楡の家」
...わが身でわが身を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...わが身だに知らざりしを...
森鴎外 「舞姫」
...つくづくわが身が哀れになっちまうよ」良さんはやんわりと微笑しながら...
山本周五郎 「季節のない街」
...わが身を亡ぼしをはんぬ...
夢野久作 「白くれない」
...あすのわが身」「だからです...
吉川英治 「源頼朝」
...薬びたしのわが身を...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...もうちっとわが身を省みたほうがよかろう...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??