...しかし自分独(ひと)りだけが仏になり、わが身独りが、極楽へ行けば、万事OKだ、というのでは断じてありません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...『わが身を他人の憎悪の実験台にする...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...わが身を揚げてアカイアの軍に災加へたり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...人を軽蔑する自分の心の中でわが身の自由を感ずること...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わが身は昔の人の云囃(いひはや)せし日本の三景...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...わが身にはいつも可笑(おか)しき思出の浮び来(きた)るなり...
永井荷風 「葡萄棚」
...門の中(うち)に入るまで娘は絶えず身のまはりに気をくばりてゐたりしが初めて心おちつきたるさまになりてひしとわが身に寄添ひて手をとり...
永井荷風 「葡萄棚」
...わが身は山科の光仙林にしばらく杖をとどめていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...女の来るのを待ちあぐねている古(いにしえ)の貴公子のようにわれとわが身を描いたりしながら...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...もしわが身一つの秋と思ふと詠(よ)むならば感情的なれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...今では却(かえ)ってわれとわが身がおとましいわ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...かしましい! わが身を何と思う――」ぐっと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「けふかくる袂(たもと)に根ざせあやめ草うきはわが身にありと知らずや」...
柳田國男 「地名の研究」
...わが身を投げて主人の稚児の命に代った...
柳田國男 「日本の伝説」
...わが身に添ひたる...
夢野久作 「白くれない」
...わが身も共に灰ともなれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...又八がわが身を負うてくれたわいな」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いくらわが身のこととはいえ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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