...猫を飼はゞ、その猫がまた争ひの種となるらん、かなしきわが家...
伊藤左千夫 「『悲しき玩具』を読む」
...なつかしのわが家(や)の方(ほう)から雲が立ち昇つて來るわい...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...これはわが家の秘録でめつたには開けられぬものだとだけ説明して置いた...
高田保 「恋文」
...そこでわが家を指呼の間に望みながらも帰る気になれない...
田中英光 「野狐」
...やがて襲って来た冬はわびしいわが家をさらにわびしいものにした...
寺田寅彦 「蓄音機」
...その夜のわが家はいつになくにぎわった...
寺田寅彦 「蓄音機」
...今もほど近きわが家(や)より日々川島家に通いては...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...わが家の方へと踵(きびす)を返した...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...私はその夜下婢に負はれてわが家をでかけるとき...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...わが家でどんなにかわいがられていたかということを...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...赤坂のわが家のほかにはございません...
吉川英治 「大岡越前」
...住み馴れたわが家の炎を前に...
吉川英治 「私本太平記」
...これから連れて帰されるわが家の狭さや...
吉川英治 「新書太閤記」
...わが家の御先祖だと...
吉川英治 「新書太閤記」
...わが家へ連れもどって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...むかしわが家に仕えていた小者という御憐愍(ごれんびん)からではあろうが……容易に...
吉川英治 「平の将門」
...ぼくはこれがわが家かと疑った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...わが家の、北に面した庭に、南天、柘榴(ざくろ)、檜葉(ひば)、松、楓(かへで)の木が小さな木立をなしてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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