...わたしみたいな気随(きずい)なわがまま者はそんなふうにされたら窮屈で窮屈で死んでしまうでしょうよ...
有島武郎 「或る女」
...あんなわがまま者には...
太宰治 「メリイクリスマス」
...なんという、わがまま者...
太宰治 「ろまん燈籠」
...自分が生来のわがまま者でたとえば引っ越しの時などでもちっとも手伝わなかったりするので...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...世なれぬわがまま者の...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...わがまま者の常なり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...されば剛情者、わがまま者、癇癪(かんしゃく)持ちの通武はいつも怏々(おうおう)として不平を酒杯(さけ)に漏らしつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...卿(おまえ)も知っとる通り、あの武男さんの母(おっか)さん――御隠居は、評判の癇癪(かんしゃく)持ちの、わがまま者の、頑固(がんこ)の――おっと卿(おまえ)が母(おっか)さんを悪口(あっこう)しちゃ済まんがの――とにかくここにすわっておいでのこの母(おっか)さんのように――やさしくない人だて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...山下は手に負えぬわがまま者だった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...わがまま者で困ります...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...どうもわがまま者(もの)の寄り合いだもんでござんすから...
夏目漱石 「虞美人草」
...なにしろ野人のうえにわがまま者なんで」「きみにあやまってもらうことはない...
山本周五郎 「季節のない街」
...「わがまま者で、いろいろ御不満もございましょうが、これで母親にもなったことですし、少しはおちついて呉れるだろうと思います...
山本周五郎 「竹柏記」
...わがまま者の姉が一生一度の頼みと思うて賜(た)も……」「それ程までに仰っしゃるなら...
吉川英治 「剣難女難」
...まことにお恥かしいわがまま者...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「失礼だが、そなたは、仁介殿の娘御か」「はい、わがまま者で、稲(いね)と申します」「主(あるじ)が不在でも、もうこの時刻、ここからは戻れぬから、言葉に甘えて厄介になるといたそう」「ええ、どうぞもうお気兼ねなく...
吉川英治 「八寒道中」
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