...そして茶をわかすからといって立った...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...緑ちゃんという女の子をかどわかすことなんだが...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...その傍(そば)にはまだ五六人の仲間がいて潰した皮粕(かわかす)を円(まる)めて笊(ざる)の中へ入れたり...
田中貢太郎 「岩魚の怪」
...笑わかすなよ」「痴(ばか)...
田中貢太郎 「草藪の中」
...青春はすぐに目の涙をかわかす...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かどわかすために屋敷へおいでになったのでございますか...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度わかした鉄びんを二度わかすことになるばかりではなく...
羽仁もと子 「女中訓」
...湯をわかすくらいは...
羽仁もと子 「女中訓」
...七輪にやかんをかけて湯をわかす...
林芙美子 「新版 放浪記」
... あんかと ゆたんぽで あたため かわかすのです...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...湯をわかすことを命じてから暫くうと/\した...
牧野信一 「明るく・暗く」
...自然と確からしさのみが与え得る興味を心にわかすことは出来ないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わたしはかれが朝飯(あさはん)のお湯をわかすところを見ながら...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ある薬草がこれをかわかすと聞いている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...笑わかすな、この偽者(にせもの)め」「苦悶しておると聞き、薬を持って来た...
吉川英治 「大岡越前」
...彼らは玉若酢明神(たまわかすみょうじん)のまえに揃って祈誓(きせい)をこめ...
吉川英治 「私本太平記」
...のら息子の三蔵を利用し――三蔵は於通をかどわかすつもりで――この二人が家出したのを...
吉川英治 「新書太閤記」
...寺では夕方になると風呂をわかすとか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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