...いや、すでに後ろから、忍びよった男の鉾(ほこ)は、危うく鋒(きっさき)を、彼の背に擬している...
芥川龍之介 「偸盗」
...話もなかなかおもしろかった...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「眠りの精」
...談話のところどころに鋭い皮肉が刃物のように光るのもおもしろかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...二十餘年の御恩の程は申すも愚(おろか)なれども...
高山樗牛 「瀧口入道」
...山から来た男どころか...
種田山頭火 「其中日記」
...文学の内容と表現とは云々というようなところから見られては困るので...
豊島与志雄 「文学以前」
...再び道場に現われた時は藩中はおろか...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろから聲を掛けた者があります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伊太郎が百も持っちゃいないだろう」「フーム」「小判はおろか鐚銭(びたせん)一枚入った財布を持っちゃいない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...否それどころか、悔いそのものはすでに罪惡への沒頭よりの解放を指し示すものとして、それ自身すでに神の救ひの業であり、罪の赦しの基礎の上に成立ち、むしろそれと表裏一體をなす...
波多野精一 「時と永遠」
...感情を編みだすところから...
久生十蘭 「春雪」
...どうじゃろか?……というもんじゃけ...
火野葦平 「花と龍」
...私なんかよんでも一寸も気持よくなんかならないどころか...
平山千代子 「小説」
...と思ふと軽蔑の念はおろか...
牧野信一 「蝉」
...この世界はおもしろかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...なお高いところからの墜落のように思うのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...酒宴の終ったところか...
吉川英治 「剣難女難」
...が、その後ろから、あんまり早く飛び出して、猟師が後ろを振返るのである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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