...ますます狼狽(ろうばい)のいろをあらわしています...
海野十三 「怪塔王」
...小男須原のろうばいは小気味がよかった...
江戸川乱歩 「影男」
...非常な狼狽(ろうばい)の色を浮べた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私の狼狽(ろうばい)に気がつかない振りをして...
太宰治 「帰去来」
...狼狽(ろうばい)して右往左往している一群の知識人のためにも...
太宰治 「多頭蛇哲学」
...お母さんでしょう?(伝兵衛)(軽く狼狽(ろうばい)の気味)いや...
太宰治 「冬の花火」
...狼狼(ろうばい)の極...
谷譲次 「踊る地平線」
...その鉄瓶を提(さ)げて伏戸に闖入(ちんにゅう)し鉄瓶の口を春琴の頭の上に傾(かたむ)けて真正面(まとも)に熱湯を注ぎかけたのであると云う最初からそれが目的だったので普通の物盗(ものと)りでもなければ狼狽(ろうばい)の余りの所為(しょい)でもないその夜春琴は全く気を失い...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...看よ看よ欧州将来の歴史には必ずかの帝王宰相らをして狼狽(ろうばい)顛倒(てんとう)せしむるの一大革命あるべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...声の母たちは狼狽(ろうばい)した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...狼狽(ろうばい)して見守った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...犬に逐(お)いかけられて狼狽(ろうばい)していた男...
中里介山 「大菩薩峠」
...狼狽(ろうばい)ぶりを見せると...
中里介山 「大菩薩峠」
...弁信も特に狼狽(ろうばい)仰天して...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おやいらしゃいまし」と云ったが少々狼狽(ろうばい)の気味で「ちっとも存じませんでした」と鼻の頭へ汗をかいたまま御辞儀をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...狼狽(ろうばい)していたかも知れない...
本庄陸男 「石狩川」
...ちょうど蝋梅(ろうばい)が咲きはじめましたので...
山本周五郎 「いさましい話」
...狼狽(ろうばい)された...
吉川英治 「私本太平記」
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