...中には余り狼狽(ろうばい)したはずみに...
芥川龍之介 「白」
...いやはや大狼狽(ろうばい)...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...幸い狙いは外(そ)れたれど泰助はやや狼狽(ろうばい)して...
泉鏡花 「活人形」
...ハッキリ返事をせい」署長はすこし狼狽(ろうばい)の色を現わした...
海野十三 「蠅男」
...「早速(さっそく)ご用件を承(うけたまわ)りましょう」「はァ有難とう存じます」婦人は帆村の切り出し方の余りに早いのにちょっと狼狽(ろうばい)の色を見せたが...
海野十三 「爬虫館事件」
...刻一刻と狼狽(ろうばい)し...
太宰治 「正義と微笑」
...それでも彼はついに狼狽(ろうばい)してしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狼狽(ろうばい)の何たるかを知らない魂であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は急に狼狽(ろうばい)をはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...従って円転滑脱(かつだつ)の鈴木君もちょっと狼狽(ろうばい)の気味に見える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...狼狽(ろうばい)して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それほど狼狽(ろうばい)したのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...見るもぶざまな周章狼狽(ろうばい)――そうら...
本庄陸男 「石狩川」
...明けて十三日――ベシイ・マンディにとってはたしかに十三の凶日だった――フレンチ医師は「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」して飛び込んで来たヘンリイ・ウイリアムズによって愕(おどろ)かされた...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...狼狽(ろうばい)のいろを眉にあらわした...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひたすら佐久間勢の猛襲に狼狽(ろうばい)していた桑山重晴は...
吉川英治 「新書太閤記」
...その狼狽(ろうばい)をとり鎮(しず)めてから...
吉川英治 「新書太閤記」
...狼狽(ろうばい)しておるらしいとのこと」「ははあ...
吉川英治 「新書太閤記」
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