...私が二葉亭から請取った何十通の手紙の中でこれほど墨痕(ぼっこん)淋漓(りんり)とした痛快なものはない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...緞子(どんす)とか綸子(りんず)とか云うものらしい絹の夜着を着ているのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...間もなくそれらが降りていったので私は恥かしそうに売場の番頭の前に安物の下着のようなめりんす友禅を着たお宮をつれて行った...
近松秋江 「うつり香」
...またその浮屠(ふと)黙霖(もくりん)に復したる書中にも「幕府一日感悟すれば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...だから再出発だというのに勇気りんりんたるところは見えない...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...到底(たうてい)彼等(かれら)の白(しろ)い菅笠(すげがさ)と赤(あか)い帶(おび)とは廣(ひろ)い野(の)を飾(かざ)る大輪(たいりん)の花(はな)でなければならぬ...
長塚節 「土」
...一厘錢(りんせん)は黄銅(くわうどう)の地色(ぢいろ)がぴか/\と光(ひか)るまで摩擦(まさつ)されてあつた...
長塚節 「土」
...道端(みちばた)に五輪塔(ごりんのとう)が御座んす...
夏目漱石 「草枕」
...「そりゃひどい!」「人権蹂躙(じゅうりん)だ!」「名誉毀損だ!」等かしましい不平の声が群集の間から起こる...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...その語気凜々(りんりん)...
福澤諭吉 「故社員の一言今尚精神」
...今(いま)お話(はなし)したような森林植物帶(しんりんしよくぶつたい)をつぎ/\に見(み)きはめることが出來(でき)ます...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...今更輪廻(りんね)の怖ろしさを...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...次のりんだうの花が...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...おしよせるいろいろな事柄の間に中ぶらりんでいること...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日頃いただいている綸巾(りんきん)を華陽巾(かようきん)にあらため...
吉川英治 「三国志」
...このごろ都に流行るもの夜討ち 強盗偽綸旨(にせりんじ)召人(めしうど)早馬虚(から)騒動――と...
吉川英治 「私本太平記」
...林冲(りんちゅう)は退屈をおぼえた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...りんごの皮が捨ててあった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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