...しばらく七転八倒(しちてんばっとう)していたが...
海野十三 「少年探偵長」
...「ふんじばっといて殺すなんて……」「なに? えらそうな口をきくじゃねえか」俺の捨(す)て科白(ぜりふ)を聞き咎(とが)めて男が...
高見順 「いやな感じ」
...藤屋の万兵衛が七顛八倒(しちてんばっとう)の苦悶をつづけているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縄へさばっといて下さいや」おろおろした母の声も聞えた...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...ベッドへがばっと倒れ伏して...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...「ずばっと云ってしまうが縁談なんだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...不落の城夢でもみたのか、相木熊楠は、『八雲っ』と、大きな声で云って、自分の声に驚いたように、がばっと、楯(たて)のうえに起き直った...
吉川英治 「篝火の女」
...長安(ながやす)も家来(けらい)に顎(あご)をしゃくって抜刀(ばっとう)を命(めい)じたであろうし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ばっと刎(は)ね起きざま...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ばっと一躍するなり武松を搏(う)ッた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...武大のみぞおちを狙ってばっと蹴とばした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...弾正大弼は、がばっと、衾(ふすま)を刎ねて、『な、なにっ?』蒼白な顔を上げていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...胴元の男が、幾枚かの穴あき銭を両の掌に入れ、振り音を聞かせて、ばっと、場に投げる...
吉川英治 「平の将門」
...ひとり胸の中で七顛八倒(しちてんばっとう)していた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...えーいっ」ふた声、寝言(ねごと)で人を斬るような気合をかけたので、若者部屋の者が、がばっと、総立ちに起き上がって、夜半(よなか)に、大笑いをしたこともあった...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...ばっと面(おもて)に血のいろをうごかした...
吉川英治 「源頼朝」
...「まだ、知らないのかしら」寝ている者の抱いている木剣を、彼女が取りのけようとするのと、がばっと、武蔵が刎(は)ね起きたのと、一緒だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...がばっと、縁に、首を垂れてしまった...
吉川英治 「山浦清麿」
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