...『しっかりせい! こんな傷ならしばっとけばええ...
岩野泡鳴 「戦話」
...三人組の強盗が抜刀(ばっとう)で上村(かみむら)の豪農の家にはいって...
田山花袋 「田舎教師」
...下は裾(すそ)までばっと視線を乱している中に...
夏目漱石 「永日小品」
...きばっとったとじゃもの」私は...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...縄へさばっといて下さいや」おろおろした母の声も聞えた...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...ばっとひったくった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...もう資本のはけ口も大ていつまったさうぢゃないかね」僕はあっけらかんとしてとう/\サヴェート同盟を東西から攻撃しはじめた二人を見守った「それでは」と僕は尋ねた「君らの僕に対する忠告に一口にいへばなんといってしかるべきだらう?」ばっと...
槇村浩 「長詩」
...ばっと胸(むね)がつめたくなり...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...「ずばっと云ってしまうが縁談なんだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ばっと進み出て二人を止めた...
吉川英治 「私本太平記」
...「命はもらった!」ばっと...
吉川英治 「治郎吉格子」
...ばっと眼に映ったからだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ばっと蜀錦の半どてらをかなぐり捨てて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...胴元の男が、幾枚かの穴あき銭を両の掌に入れ、振り音を聞かせて、ばっと、場に投げる...
吉川英治 「平の将門」
...ひとり胸の中で七顛八倒(しちてんばっとう)していた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ばっと空気の斬れる音がした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ばっと人々の環視(かんし)の中へ駈け出して行ったので...
吉川英治 「山浦清麿」
...ずばっと突き入れようとした時...
吉川英治 「夕顔の門」
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