...『しっかりせい! こんな傷ならしばっとけばええ...
岩野泡鳴 「戦話」
...三人組の強盗が抜刀(ばっとう)で上村(かみむら)の豪農の家にはいって...
田山花袋 「田舎教師」
...残らずの人が七顛八倒(しちてんばっとう)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...下は裾(すそ)までばっと視線を乱している中に...
夏目漱石 「永日小品」
...抜刀一伝(ばっとういちでん)流...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...しゃちこばっとるなあ...
火野葦平 「花と龍」
...鎧戸はあおりをくってばっとしまるだろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...もう資本のはけ口も大ていつまったさうぢゃないかね」僕はあっけらかんとしてとう/\サヴェート同盟を東西から攻撃しはじめた二人を見守った「それでは」と僕は尋ねた「君らの僕に対する忠告に一口にいへばなんといってしかるべきだらう?」ばっと...
槇村浩 「長詩」
...それに一度煮てあるからと思って沢山食べたが帰って来るとその夜半(よなか)から腹が痛み出して吐(は)くやら下すやら七顛八倒(しってんばっとう)の大苦(おおくるし)み...
村井弦斎 「食道楽」
...まっ直ぐに申さぬと縛り上げるぞ」「いけねえ」と、いうやいな、不伝は、駈け出して、ばっと、往来へ逃げ出した...
吉川英治 「大岡越前」
...聞いてやる」と、吉宗は、膝の下の敷物を、抜き取るように、ばっと、外へ投げすてて、「さ...
吉川英治 「大岡越前」
...こいつだが」「もしや?」ばっと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...横からばっと薙(な)ぎ取って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ばっと蜀錦の半どてらをかなぐり捨てて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...『おお!』『殿ッ』わらわらっと、その中へ、駈けこむがはやいか、磯貝十郎左も、建部喜六も、片岡源五右衛門も、がばっと、俯つ伏したきり、地へ食い入るような嗚咽(おえつ)をしていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...胴元の男が、幾枚かの穴あき銭を両の掌に入れ、振り音を聞かせて、ばっと、場に投げる...
吉川英治 「平の将門」
...ふいに、がばっと、清十郎は起ち上がった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ばっと人々の環視(かんし)の中へ駈け出して行ったので...
吉川英治 「山浦清麿」
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