...仁右衛門はそんな事には頓着(とんじゃく)なく朝から馬力(ばりき)をひいて市街地に出た...
有島武郎 「カインの末裔」
...そのまま折目高にきりきりと...
泉鏡花 「歌行燈」
...またくこの事業の犧牲とはしたりき...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...出雲の國と伯伎(ははき)の國との堺なる比婆(ひば)の山四に葬(をさ)めまつりき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...岡邊(をかび)に逃げ隱りき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...人生七十力囲希咄(りきいきとつ)吾(わ)が這(こ)の宝剣 祖仏共に殺す(三七)笑(え)みを顔にうかべながら...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...そは弘法大師の感化の偉大なることにてありき...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...「余はもともと戦争を欲せざりき...
太宰治 「十五年間」
...われより先に戰場にパトロクロスを撃たざりき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...余の提出せし問題は佛獨兩國の文學は歐洲大亂のために何等か決定的なる影響を蒙りしや否やと云ふに在りき...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...がんりきというやくざ者を見ることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...このがんりきの百蔵は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ことならばならしの枝にならさなん葉守(はもり)の神の許しありきとまだ御簾(みす)の隔てをお除きくださらないのが遺憾です」と言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...けふよりの妻(め)と来て泊(は)つる宵の春夜半の春なほ処女なる妻(め)と居りぬ枕辺の春の灯は妻が消しぬをみなとはかかるものかも春の闇薔薇にほふはじめての夜のしらみつつ妻の額に春の曙はやかりき麗らかな朝の焼麺麭(トースト)はづかしく湯あがりの素顔したしく春の昼永き日や相ふれし手はふれしまま失ひしものを憶へり花曇これらの表現は過去に於て甚だ危なかしい困難なものにされてゐて...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...まだ水の上におりきらないうちに...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...のぼりきらないうちから声をかけてきた...
矢田津世子 「神楽坂」
...「とてもわたし独りでは仕切りきれません...
山本周五郎 「季節のない街」
...そのとき六代目が松の木になりきつた瞬間を見て...
吉川英治 「折々の記」
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