...そは美くしとにもあらぬ若き女の写真なりき...
石川啄木 「詩」
...はやく山をのぼりきって...
海野十三 「怪塔王」
...斯くも多く水涌かむとは思ひがけざりき...
大町桂月 「白河の七日」
...そしてまた馬のやうに立派な馬鹿者になりきつてゐるのに...
薄田泣菫 「茶話」
...君はあんまりきびきびしてないんだね...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...非常な悲しみに襲われてやりきれなくなると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...親方はわたしの話をゆつくりきいてくれ...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...この日行きて見るにその位置少しく変りしのみにて石は全(まった)かりき...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...まったくやりきれない...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...彼に見出されぬ故障はあらざりき...
根岸正吉 「織工」
...皮膚はかぐはしくぬくもりきたり...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...何かやりきれないものが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ジョージ卿はがっくりきちまったじゃないか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...こんなものまで自分について居てはやりきれないと云う様に...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...あまりきれいだったから折って差し上げたのです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自らの手により自らを去勢せるものあらざりき(聖アウグスティヌス)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...然れども襄は臣礼を取りて日野氏に事(つか)へざりき...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...あたりきよ...
山本周五郎 「さぶ」
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