...きつぱりと断りきれなかつたが為である...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...酋長ロロは耳のところにすりきずをうけただけだが...
海野十三 「太平洋魔城」
...胸の辺の藁がズタズタに斬りきざまれて...
江戸川乱歩 「鬼」
...水谷(みづたに)といふ順序(じゆんじよ)で入來(いりきた)つた...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...パトロクロスの肩よりし彼の武裝を剥がざりき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今は革命の大打撃を始めんとしつつありき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...規律を以て鍛錬せられたる軍人氣質の標本たりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...がんりきの百蔵とても...
中里介山 「大菩薩峠」
...ドジを踏んじまった」がんりきは...
中里介山 「大菩薩峠」
...竹光(たけみつ)で武家が一人殺されたんだが――」与力(よりき)笹野新三郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はすっかり男になりきった気持ちで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...何かまだ割りきれないものがあるらしく...
原民喜 「壊滅の序曲」
...なんだ」主事は弱りきった顔になって...
久生十蘭 「雲の小径」
...やりきれない気がした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...日本の数学は全部ことごとく外国から借りきたったものでないことはもちろんである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...はつる日の事なりき...
森鴎外 「うたかたの記」
...この女官はイイダ姫なりき...
森鴎外 「文づかい」
...ここに行きて炭を焼く者ありき...
柳田国男 「遠野物語」
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