...畜生ではあるが彼等の天真爛(てんしんらんまん)を見出される...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...折から桜花は故郷の山に野に爛漫(らんまん)と咲き乱れていた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...何人(なんぴと)も爛漫(らんまん)たる平和を望まぬものはないが...
大隈重信 「青年の天下」
...命(いのち)とともに受繼(うけつ)ぎし濶達(くわつたつ)の氣風(きふう)再び欄漫(らんまん)と咲き出でて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...爛漫(らんまん)と咲いているのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...其中庵はまさに春らんまんだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...嫁の道具積んで漕ぐ・島島人が乗り人が下り春らんまんやつと一人となり私が旅人らしく・波の上をゆきちがふ挨拶投げかはしつつ春の夜の寝言ながなが聞かされてゐる四月二十日曇――雨...
種田山頭火 「旅日記」
...自分にはそれが天真爛漫(てんしんらんまん)の子供らしく見えたり...
夏目漱石 「行人」
...百花爛漫(らんまん)であった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...江戸の春がまさに爛漫(らんまん)といふ頃ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勢い手工(しゅこう)の妙技を逞(たくま)しうせる天真爛漫(てんしんらんまん)たるものに外(ほか)ならざるに至るなり...
福田英子 「妾の半生涯」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...爛(らんまん)たる桜にもあらず...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...理由は、「あなたの字は、天眞らんまんだ...
吉川英治 「折々の記」
...言ってみるなら天真らんまん...
吉川英治 「私本太平記」
...ちっともうれしくありゃしない……」いうところは天真爛漫(てんしんらんまん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あの爛漫(らんまん)な盛時や豪華ぶりは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...爛漫(らんまん)と咲き華やぐ栄進ぶりと共に...
吉川英治 「源頼朝」
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