...彼はよろよろとして...
芥川多加志 「四人」
...よろよろと引退(ひきさが)る...
泉鏡花 「歌行燈」
...デニー博士がよろよろとよろめきながら...
海野十三 「火星探険」
...おもわずよろよろとして...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...よろよろと立ち上り...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...よろよろとよろけせかれながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...「捕(と)った!」お松はよろよろとよろけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お礼はよろよろとなりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...アアミンガアドがよろよろと入ってきました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...その男が車道によろよろと入って来た...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...よろよろと幕に凭(もた)れかかったと思うと...
久生十蘭 「ハムレット」
...ヴィタリス親方はよろよろとしてたおれかけたが...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「奥にてばつたり」にてはつと応へし思入ありてよろよろと前に来る...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...松子の心はよろよろとなった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...間もなくよろよろと立ち上って...
夢野久作 「白髪小僧」
...よろよろとして、濠端(ほりばた)に山高帽を抑(おさ)へたる洋服づれの逃げ足の操人形(あやつり)に似る可笑(をか)しさを、外目(よそめ)に笑ふひまも無く、さと我顔(わがかほ)に吹きつくる痛き飛礫(つぶて)に目ふさげば、軽(かろ)き眩暈(めまひ)に身は傾(かし)ぎ、思はずにじむ涙さへ砂の音して、あぢきなし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...よろよろと島のなかへすがたをかくしてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...よろよろと躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)の郭内(くるわない)にあるお長屋(ながや)へ帰ってきたのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
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