...少しよろよろとなって歩いて行く父の後姿を見ると...
有島武郎 「親子」
...路傍の石によろよろと咲く小白花はすなわち霜に痛める山菊である...
伊藤左千夫 「白菊」
...丸木はよろよろと...
海野十三 「火星兵団」
...よろよろと立ちあがった...
海野十三 「金属人間」
...よろよろとなってドレゴの身体にちょっとぶつかったが...
海野十三 「地球発狂事件」
...暗い道路の向うからよろよろとやって来た男があったが...
大阪圭吉 「三狂人」
...細君(さいくん)の体はよろよろとなって長火鉢(ながひばち)と鼠(ねずみ)いらずとの間へ往って倒れた...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...ボブはよろよろとして...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...よろよろと松の木にもたれかかり...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...よろよろとなると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...よろよろと坂路を登つてゆく...
原民喜 「魔のひととき」
...よろよろとあがつて来た...
牧野信一 「裸虫抄」
...よろよろと身を退いた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...よろよろと橇にもたれかかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...よろよろとして、濠端(ほりばた)に山高帽を抑(おさ)へたる洋服づれの逃げ足の操人形(あやつり)に似る可笑(をか)しさを、外目(よそめ)に笑ふひまも無く、さと我顔(わがかほ)に吹きつくる痛き飛礫(つぶて)に目ふさげば、軽(かろ)き眩暈(めまひ)に身は傾(かし)ぎ、思はずにじむ涙さへ砂の音して、あぢきなし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...よろよろと、見物の中へ後ずさった若者の顔はもう蒼白となっていて、「み、みやがれっ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...思わずよろよろと足を乱した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...よろよろと立ち上ると...
蘭郁二郎 「自殺」
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