...よろめきながら女は入口から一歩外に踏み出した...
梅崎春生 「日の果て」
...とびつくようにしてよろめきながら...
海野十三 「振動魔」
...ヨロヨロとよろめきながら...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...よろめきながら立ち上がり...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...饑えと寒さによろめきながらパトラッシュは...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...天一坊は、よろめきながら、何(ど)ういっていいか?、何うしていいか?、判らなかった...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...よろめきながら、閃いた刀を、反射的に受けて「何をっ」「山内っ、おのれっ、たわけ者がっ」新納が、山内の前へ、馬をすすめた...
直木三十五 「南国太平記」
...よろめきながら地下室に踏み込む...
中井正一 「物理的集団的性格」
...時には轍(わだち)の跡につまづきよろめきながらも...
永井荷風 「買出し」
...僕の足はよろめきながら...
原民喜 「鎮魂歌」
...僕もよろめきながら見て歩いた...
原民喜 「火の唇」
...よろめきながら闇に消えて行った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...これでもかっ! (やにわにばっさり斬りつける)合爾合(カルカ)姫 (深傷を押さえてよろめきながら...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...よろめきながら出て来るところだった...
水上滝太郎 「九月一日」
...「あら危ない」おりうはよろめきながら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...なんであの眼の蔭でお息女(むすめ)にそんな……』草履(ぞうり)の裏に粘りつく黒土によろめきながら...
吉川英治 「御鷹」
...「あっ――皆さん」お吉は、隼(はやぶさ)に見込まれた小鳥のように、よろめきながら、綱曳きの仲間の者のかげにかくれ、「謝ッて下さいっ、皆さん、良人(うち)のひとへ」と、もう泣き声だった...
吉川英治 「親鸞」
...阿片の強烈な匂によろめきながら暗い小部屋へ入ろうとしたドリアンは...
渡辺温 「絵姿」
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