...越中守がよろめきながら...
芥川龍之介 「忠義」
...葉子の幻想は暗い記憶の洞穴(ほらあな)の中を右左によろめきながら奥深くたどって行くのだった...
有島武郎 「或る女」
...「うわあっ!」よろめきながら...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...デニー博士がよろよろとよろめきながら...
海野十三 「火星探険」
...よろめきながらはいって来た...
海野十三 「三十年後の世界」
...二人の前へよろめきながら現れたのであった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...彼はよろめきながら赤星の陰にどっと打ち倒れた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...ただいまよろめきながらこの壇に上って...
太宰治 「男女同権」
...よろめきながら街路にむかって踏みこたえている...
谷譲次 「踊る地平線」
...男はよろめきながらも立ち上がり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...駕籠(かご)はよろめきながら...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...よろめきながら、閃いた刀を、反射的に受けて「何をっ」「山内っ、おのれっ、たわけ者がっ」新納が、山内の前へ、馬をすすめた...
直木三十五 「南国太平記」
...わたしは駱駝のやうによろめきながら椰子の實の日にやけた核(たね)を噛みくだいた...
萩原朔太郎 「青猫」
...ヘレネ眩暈(めまい)のした時わたくしを取り巻いていた寂しい境からよろめきながら出て来たので...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...前後左右へよろめきながら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...犬共はよろめきながら立ちあがつてひよろひよろ歩きだした...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...『あっ!滅相(めっそう)な……』と、よろめきながら、内蔵助は、男の手頸(てくび)を確乎(しか)とつかんで、『――誰じゃ、粗忽(そこつ)なお人は』無言で、男は、その手を振り払った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...よろめきながら、わしは歩き出した...
吉川英治 「茶漬三略」
便利!手書き漢字入力検索