...よろしく云ってくれ給え...
芥川龍之介 「影」
...愚生の事はこの世になきものと思って後の事はくれぐれもよろしくお願いする...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...雨の日は読書によろしく...
辰野隆 「雨の日」
...だいたい待つといふ気持がよろしくない...
種田山頭火 「其中日記」
...よろしく願ひますわ」そんな風におぼえてゐてくれるとは思ひがけなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...芝居(しばい)の科白(せりふ)の受取渡しよろしくと云う挨拶が鄭重(ていちょう)に交換される...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...よろしくやって呉れと上官から頼まれた下端役人が...
戸坂潤 「思想動員論」
...皆によろしくと婆さんに頼んでから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其(そ)の帰りがけ長吉(ちやうきち)に残した最後の言葉は其(そ)の母親の「御師匠(おししやう)さんのをばさん」にもよろしく云(い)つてくれと云(い)ふ事であつた...
永井荷風 「すみだ川」
...反古となせば家の塵(ちり)を掃(はら)うはたきを作るによろしく...
永井荷風 「十日の菊」
...年をとりたくなかったならばよろしく大いに鵬大(ほうだい)なる理想をいだくべきである...
新渡戸稲造 「自警録」
...よろしく、御愛読を乞う、筆者――...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...祖母の教育態度は甚だよろしくなかつた...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...どうぞよろしく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私共もまたどうぞよろしくお願い申します」そして他の者が「おめでとうございます」と声をそろえて云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...よろしく荊州(けいしゅう)を借りて...
吉川英治 「三国志」
...それでよろしくば」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...(よろしく)という一言すらなかったなどとは主人に報告するにもしかねる...
吉川英治 「新書太閤記」
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